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日曜日がNFL最後の試合になる可能性も覚悟するDEカライス・キャンベル

2025年01月04日(土) 19:21


マイアミ・ドルフィンズのカライス・キャンベル【Cooper Neill via AP】

38歳にして、カライス・キャンベルは自身のNFLキャリアが終わりに近づいていることを知っている。

17年のキャリアを持つ屈強なマイアミ・ドルフィンズのディフェンシブエンド(DE)キャンベルは、現地日曜日のニューヨーク・ジェッツ戦が自分のファイナルゲームかもしれないと覚悟している。

「間違いなくそういう思考プロセスになる」と2日(木)、シーズン後の引退の可能性についてキャンベルは言及したと『South Florida Sun Sentinel(サウス・フロリダ・サン・センティネル)』が伝えている。

ドルフィンズがプレーオフ進出を果たそうと果たすまいと、キャンベルは過去数シーズンにしてきたのと同じように、すべてが終わった後、自身の将来を見定めることになる。

「そういう気持ちになったことは以前にもあるから、これが初めてのことじゃない」とキャンベルは言っている。「だから、俺が確実に引退するっていうことじゃなくて、そういうマインドセットが必要だってことなんだ。だって、最終的には俺にもまだ分からないんだから。それに、もしこれが俺のラストゲームになるのなら、必ずそれを価値のあるものにしたいんだ」

日曜日にドルフィンズが勝ち、デンバー・ブロンコスがカーソン・ウェンツ率いるカンザスシティ・チーフスに敗れた場合、ドルフィンズはポストシーズンに進むことができる。クオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアが腰のケガを抱えているため、ドルフィンズは日曜日にタイラー・ハントリーを先発させる可能性が高い。

キャンベルはポストシーズンへ進むことを見越してドルフィンズと契約した。しかし、2勝6敗でのシーズンスタートとなり、キャンベルの名前はトレード候補に挙がるようになる。ヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルがキャンベル放出に反対した結果、ドルフィンズは過去8試合で6勝を挙げ、プレーオフ争いに生き残った。

ルーキーシーズンの2008年にアリゾナ・カーディナルスでスーパーボウル出場を果たしたキャンベルだったが、その後の16シーズンは残念ながら大舞台に返り咲くことはできなかった。

「彼と最初に一緒にやることになった2021年から、カライスのためにそれを達成したいと思っていた」とボルティモア・レイブンズ時代にもキャンベルのディフェンシブラインコーチを務めていた現ドルフィンズの守備コーディネーター(DC)アンソニー・ウィーバーは語る。「滑り込んでダンスのチケットを手に入れることを目指している。そしてもし、チームに限界以上の力を発揮させることができる者がいるとすれば、それは彼だと思う。その(機会の)ためなら、私は何でもする」

キャンベルは日曜日にチームメイトたちにスコアボードばかりを気にしてほしくないと言っている。彼らがコントロールできるのは勝つことだけ。加えて、失意のシーズンスタートに始まって、9勝8敗で終わることができれば、それはいくらか先への希望にもつながる。

「誰もが勝者になりたいんだ、そうだろ?」とキャンベル。「1年をハッピーな気分で終えられるチームはたった1つだけ。それはスーパーボウル王者だ。出場しても負ければ、そのチームは出場できなかったチームたちと同じようにアンハッピーで終わる。それがこのビジネスの摂理なんだ」

「それでも、少なくとも勝ち越すことができれば、いくらかの慰めにはなる。自分は勝ったチームにいたんだってね。それは来年もここにいる人たちとかにとって、何らかの支えになると思う。未知数がたくさんあるのは分かっている。でも結局のところ、俺たちは自分の役目を果たすしかないんだ」

日曜日の夜、あるいは数週間後にキャンベルが自身に問うことになる疑問は、NFLでの最後の時間に果たして自分は役割をやり終えたのかどうかということだ。

【M】