INTリターンを断念したレイブンズDTピアース、「無理する必要がなかった」と説明
2025年01月06日(月) 12:37現地4日(土)、ボルティモア・レイブンズがクリーブランド・ブラウンズを相手に地区優勝を決める大勝を収めた試合終盤、大柄な選手がボールを手にした瞬間にフットボールファンが一斉に沸き上がった。
体重約161kgのディフェンシブタックル(DT)マイケル・ピアースがキャリア初のインターセプトを決め、歴史的なタッチダウンリターンが期待された。
しかし、ピアースはすぐに地面に滑り込み、リターンはわずか6ヤードにとどまった。その後、サイドラインでチームメイトたちに囲まれて祝福を受けている。
「これまでに何度もビッグガイのインターセプトやファンブルリカバリーがミームになってきた」と試合後にピアースは語った。
「キャリアを飾るプレーを台無しにしたくなかったし、十分いい仕事をした。だから、それ以上無理する必要がなかった。みんな満足だよ」
レイブンズが35対10で勝利した試合の残り2分強という場面で、ピアースはカバレッジに下がり、ランニングバック(RB)ジェイコブ・キボディを狙ったクオーターバック(QB)ベイリー・ザップのパスを、まるでベテランのディフェンシブバックのように見事にインターセプトした。
「まずはキャッチできたことが何より良かった」とピアースは振り返る。
「正直に言って、テレビではあまり汚い言葉を言いたくないけど、“おい、マジかよ”って感じだった。本当にボールを投げたぞって」
「俺はそこそこのキャッチ力がある方だと思う。キャッチできて本当に良かった。コーチは常にスマートなプレーをしろと説いている。だから、“Instagram(インスタグラム)”でミームになって、妻やみんなに笑われるようなことは避けたかった。正しい判断をして、試合を進めたんだ」
このインターセプトにより、レイブンズのコーチ陣はM&Tバンク・スタジアムの観客席にいるかのような歓声を上げてブースで喜び、試合を支配したレイブンズの完ぺきなパフォーマンスを象徴するプレーとなった。
「信じられないようなプレーだった」とヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは記者団に話している。
「NFL史上最もクレイジーで素晴らしいプレーだ」
The coaching booth was all of us 😱 pic.twitter.com/s9Ro4fmlZa
— NFL (@NFL) January 5, 2025
「コーチングブースの反応は、全員の気持ちを代弁していた」
【R】