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ドルフィンズから離れる意向を示すWRヒル、「俺は出て行く」

2025年01月06日(月) 14:34


マイアミ・ドルフィンズのタイリーク・ヒル【AP Photo/Jayne Kamin-Oncea】

タイリーク・ヒルのマイアミでの日々は終わりを迎えるのだろうか?

マイアミ・ドルフィンズのワイドレシーバー(WR)ヒルが現地5日(日)にニューヨーク・ジェッツに敗れた後、来シーズンの移籍に前向きな考えを示した。

ヒルは報道陣に「プレーオフに出場できないのはこれが初めてだ」と語り、こう続けている。

「自分と家族にとって最善の選択をするだけだ。それがここであろうと、どこであろうと、俺は自分自身でその扉を開く。これから扉を開くつもりだし、俺は出て行く」

「ここでプレーできたのは素晴らしかったけど、結局は自分のキャリアにとってベストな選択をしなきゃいけない。俺は競争心が強すぎて、ただそこにいるわけにはいかないんだ」

ヒルは全17試合に出場したものの、シーズンを通して手首のケガに悩まされ、5年連続の1,000レシーブヤード超えを達成するにはあと41ヤード足りなかった。

日曜日、ヒルはクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアの欠場がチームの状況を困難にしたことを認めつつ、「結局のところ、自分のキャリアについて再評価しなきゃいけないことがたくさんある」と話している。

「選手として成長を続けるために何をすべきかを見極めたい。そうすれば、1,000ヤードの達成を続けられるだろう。そういうものだ」

ヒルは日曜日の試合でキャッチ2回、20ヤードという記録にとどまり、第4クオーターにフィールドを離れた。ヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルはヒルが出場できないことを知らされたと述べた一方で、新たなケガに見舞われたわけではないとも明かしている。

30歳のヒルは確実にトレードを求めているとは言わなかった。しかし、日曜日の夜にはソーシャルメディアでファンに対する別れのメッセージと受け取れるような投稿をしている。

「愛するフィンネーションに祝福を。ヒル家のために永遠に扉を開いてくれた。尊敬と愛しかない」

チームを離れることを望んでいると見られるヒルの発言について報道陣から質問されたマクダニエルHCは、それに答えることなく、近いうちにヒルと会う予定だと述べた。

マクダニエルHCは日曜日に「私は他の人から聞いた試合後の落胆の言葉にあまり重きを置くつもりはない。これからの数日間、彼との会話でどう進展するかを見ていく」とコメントしている。

その後、ドルフィンズはマクダニエルHCとジェネラルマネジャー(GM)クリス・グリアが2025シーズンもチームに残ることを発表した。

『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、昨年に契約を再構築したヒルの契約期間はあと2年残っており、サラリーキャップヒットは2025年が2,770万ドル(約43億7,067万円)、2026年が5,190万ドル(約81億8,909万円)となっているとのこと。

ヒルがカンザスシティ・チーフスから移籍することを求め、2022年シーズン開幕前にチーフスからドルフィンズにトレードされたのは周知の通りだ。その後、チーフスは2度のスーパーボウル制覇を成し遂げ、今季のプレーオフでは第1シードを確保している。ドルフィンズは日曜日に正式にプレーオフ進出を逃した。そして、ヒルの成績はフル出場したシーズンとして、ルーキーシーズンに次いで悪いものとなっている。

【RA】