ジャガーズが3シーズンを送ったペダーソンHCを解任
2025年01月07日(火) 00:31かつてはデュバル郡の救世主だったダグ・ペダーソンが、フロリダ北西部を去る新たなヘッドコーチとなっている。
ジャクソンビル・ジャガーズがペダーソンを解任したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが現地6日(月)に報じた。4勝13敗に終わったシーズンは、オーナーであるシャド・カーンの期待を大幅に下回った。
カーンオーナーも後にこのニュースについて発表し、ジェネラルマネジャー(GM)のトレント・バールケはチームにとどまることも明かしている。
カーンは「今朝、私にはジャクソンビル・ジャガーズを導く新たなヘッドコーチを雇用するとの私の意向をダグ・ペダーソンに伝えるという、難しいタスクがあった」とコメント。
「ダグは名声あるフットボールマンであり、彼の見事なNFLキャリアにおける新たな章をこれから満喫することに疑いはない。そういった機会がやってきた際には、私はダグと彼の夫人であるジーニーを応援するつもりだ。ダグと私の双方が、彼のここジャクソンビルでの経験がもっと良い形で終わることを望んでいたが、私には何よりもチームと、とりわけ心からわれわれのチームを支え、報われることを願っているファンの皆さまの最大の利益に務める義務がある。その精神において、新たなリーダーシップを招集すべきときは今だ」
「それほど遠くない過去にわれわれがここで手にしていた勝利の環境を、来季に取り戻すことは可能だと、私は強く信じている。ジェネラルマネジャーのトレント・バールケをはじめとする、この組織内、およびそれに近い面々と協力しつつ、私の野心を共有し、われわれがジャクソンビルで提供する比類ない機会をつかむ準備ができているリーダーを起用するつもりだ」
ペダーソン時代は3シーズンいっぱい続いたものの、今回の解雇は2カ月ほど前から予想されていた動きだった。
2012年にカーンがジャガーズのオーナーになってから、ペダーソンを含め5名のヘッドコーチがチームを率いてきた。その期間でプレーオフ進出を果たしたのは2度のみだ。
ペダーソンがジャガーズにやってきたのは、フィラデルフィア・イーグルスをチーム初にして唯一のスーパーボウル優勝に導いてからわずか数年後のことだった。
ジャクソンビルでペダーソンが取り組んだのは、レスキューミッションだった。アーバン・メイヤーHCが1年足らずで解任された2021年に、チームが3勝14敗という災厄のシーズンを送ったのを受けてのことだ。
ジャクソンビルは2022年のシーズン終盤に向けて勢いを取り戻し、プレーオフ進出を果たしてワイルドカードラウンドでロサンゼルス・チャージャーズを破った。クオーターバック(QB)トレバー・ローレンスはプロボウルに選ばれ、失われたルーキーシーズンから立て直したように見えていた。
ペダーソン指揮下のジャガーズは最初の2シーズンでいずれも9勝8敗をマークしたものの、内容としては対照的だった。ジャガーズは2023年に崩壊し、ラスト6戦で5敗を喫して、ポストシーズンを逃している。
2024年シーズンは出だしから苦戦を強いられ、0勝4敗のスタートとなる。バッファロー・ビルズとデトロイト・ライオンズに大敗を喫したものの、1ポゼッション差の惜敗が多かった。
56歳であるペダーソンHCの立場は、数カ月にわたって注目の的となっていた。ベテランヘッドコーチの次の動きについては、今後分かってくるだろう。
とは言え、ジャガーズにとって一からのスタートはお手の物だ。
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