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過去のプレーオフでの苦戦は“落ち着きのなさ”が原因だったとレイブンズQBジャクソン

2025年01月09日(木) 14:49


ボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン【AP Photo/Nick Wass】

現地13日(土)夜に行われるピッツバーグ・スティーラーズとのプレーオフ対決を控え、ボルティモア・レイブンズのクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンは冷静さを保つことに集中している。

ジャクソンは、過去のプレーオフで苦戦した一因として、自身が興奮しすぎていたことを挙げている。

チームの公式サイトによれば、ジャクソンは「これまではただ興奮しすぎていた。それだけだ」と述べているという。

「落ち着きがなかった。それだけだのこと。何かが起きる前にそれを見ているような感覚で、“ここは落ち着かないといけない”と思うことがあった。でも、経験を積む中でうまくバランスを取る方法を見つけた」

ジャクソンが先発したプレーオフでのレイブンズの成績は2勝4敗にとどまっている。個人成績では、パス成功率57.4%、タッチダウンパス6回、インターセプト6回、パサーレーティング75.7を記録し、1試合平均1.5回のターンオーバーを喫し、4.3回のサックを受けている。一方、レギュラーシーズンでは70勝24敗、パス成功率64.9%、パスタッチダウン対インターセプト比は164対49、パサーレーティング101.9、平均0.8回のターンオーバー、2.0回の被サックという成績を残している。

2019年以降、レイブンズがプレーオフで挙げた得点は1試合平均16.0点(レギュラーシーズンは27.4点)となっている。

1970年のカンファレンス合併以降、25試合以上に先発して勝率.700以上を記録したQBはジャクソンを含めて6人しかいない。他の5人はパトリック・マホームズ、トム・ブレイディ、ロジャー・ストーバック、ジョー・モンタナ、ペイトン・マニング。しかし、ジャクソンはその中で唯一プレーオフで負け越しているQBだ。

「ミスをなくす努力をしなければならない」とジャクソンは語った。

「試合はターンオーバーの数に加え、いかにボールを自分たちの手元に保ちながらフィールドを前進し、ファーストダウンを獲得し、得点を重ねられるかで決まる。それが勝利への道だ」

ジャクソンは今年のレギュラーシーズンで自己最高のパフォーマンスを披露した。ポケット内での動きが向上し、パスとランの両方を武器に圧倒的な力を発揮。4,172パスヤードを記録し、キャリアハイを大幅に更新したことでパサーとしての成長を印象付けた。また、パスヤード、パスTD(41回)、オフェンスヤード(5,087ヤード)、オフェンスタッチダウン(45回)、パサーレーティング(119.6)すべてで自己ベストを更新している。

ジャクソンはNFL史上初めて、1シーズンでパスアテンプトあたりの平均ヤード数(8.8)とランごとの平均ヤード数(6.6)の両方でリーグトップに立った選手となった(対象はシーズンで最低125回のキャリーを記録)。

今シーズンのジャクソンは、これまで以上にパスを投げながらもインターセプトはわずか4回にとどめた。パスタッチダウン対インターセプト比は41対4(10.3)を記録し、これはNFL史上、単一シーズンでパスタッチダウンを30回以上記録したQBの中で最高の成績となった。

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