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バイキングス対ラムズのワイルドカード戦の会場はアリゾナに

2025年01月10日(金) 11:51
ミネソタ・バイキングス対ロサンゼルス・ラムズ【NFL】

NFLは現地9日（木）、公共の安全の重要性を鑑み、現地月曜日にマンデーナイトゲームとして実施するワイルドカードのミネソタ・バイキングス対ロサンゼルス・ラムズ戦の会場を、カリフォルニア州イングルウッドのSoFiスタジアムから、アリゾナ州グレンデールのステート・ファーム・スタジアムに移すことを発表した。

会場の変更は、南カリフォルニアで複数の山火事が起こっていることを受けてのものだ。

「NFLは本日、公共の安全性を鑑み、月曜日に行うバイキングス対ラムズのワイルドカードゲームの会場を、カリフォルニア州イングルウッドのSoFiスタジアムから、アリゾナ・カーディナルスの本拠地に移すことを発表した。今回の決定は地方当局と出場する両チーム、およびNFLPAとの協議の上で下されている」と声明にはある。

火曜日の午前にカリフォルニア州パシフィック・パリセーズで発生した火災が激しい風によって勢いを増し、ロサンゼルス地域を飲み込んでいった。パリセーズに続き、イートン（アルタンデナ／パサデナ）とハースト（シルマー）でも火災が起こっており、その後も新たな火災が発生している。最も新しいものは木曜日にウエストヒル近郊で起こっており、この地域はラムズがウッドランドヒルに構える練習施設からも遠くない。

地域で避難命令が発令される中、木曜日に行われたラムズの練習後、チームは選手が早く帰宅できるよう、ロッカールーム公開の時間をキャンセルしたと『NFL Network（NFLネットワーク）』のブリジット・コンドンが報じている。

ラムズのヘッドコーチ（HC）であるショーン・マクベイは木曜日の練習前――ケネス火災と呼ばれるウエストヒルの火災が発生する前――に、報道陣にこう語っていた。

「もちろん、われわれの思いと祈りは、今回の火災で被害を受けているすべての方々の元にある。現実とは思えないようなことだが、被害を受けている人々にとっては間違いなく現実だ。できるだけたくさんの人々が無事であることを祈っている。どれだけ多くの人々が影響を受けているかを目の当たりにするだけでも、何かを考えさせるできことだ」

「私たちの思いと祈りは、この山火事で被害を受けているすべての方々の元にある」 – ショーン・マクベイHC

今回の火災はラムズとロサンゼルス・チャージャーズに影響を与えている。チャージャーズは土曜日にAFC（アメリカン・フットボール・カンファレンス）ワイルドカード戦でヒューストン・テキサンズと対戦する予定だ。チャージャーズはカリフォルニア州エルセグンドで練習を行っている。地域全体に煙が上がっており、大気の質が懸念される中、チャージャーズの練習に参加していた選手たちは、木曜日のセッションでマスクを装着していた。

チャージャーズのジム・ハーボ―HCは木曜日に、娘のグレースさんが家からの避難を強いられたと話した。

ロサンゼルス消防署の帽子を身につけて報道陣に対応したハーボ―HCは「この悲劇によって影響を受けたすべての人々を思い、心からの祈りを捧げている」とコメントしている。

「それと同時に、ファーストレスポンダーの方々や消防士、団結して互いを支え合う住民たちに大きな感銘を受けている。本当に感動的だ。われわれはミッションに取り組んでいるさなかだが、今戦っているすべての人々に、心からの祈りと思いを捧げる。家の屋根に上って隣人たちを助ける住民たちの姿には、本当に感動している」

また、2020年から2021年にマクベイの攻撃コーディネーター（OC）を務めていた、現バイキングスHCのケビン・オコンネルは、木曜日に会場変更が発表される前に、次のように思いを述べている。

「ロサンゼルスで起こっている恐ろしい火災の被害を受けている方々を思い、私も、このチームも、悲しみを感じている。ここから状況を見守り、どれだけ多くの人々が影響を受けているかに、無力さを感じている。南カリフォルニアは確かに、私の心の近く親しいところにある。私の友人の中にも家を失った人がいて、どれだけ多くの人々が影響を受けていることだろうか。われわれの祈りは、被害を受けたすべての人々、そして、24時間体制でこの事態を終わらせようと努力する人々の元にある。遠くから事態を見守りつつ、そのことがわれわれの全員の心にある」

NFLでアリゾナ・カーディナルスのホームスタジアムに試合の開催地が移ったのは5度目のことであり、ステート・ファーム・スタジアムへの移動としては4度目にあたる。プレーオフゲーム――スーパーボウルは除く――がレギュラーシーズンにホームチームのスタジアムではなかった場所に移されるのは、リーグ史上3回目のこと。これまでに1936年のNFLチャンピオンシップと、1945年のNFLチャンピオンシップで同じことが起こっている。

NFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）西地区王者で、10勝7敗をマークしてNFCの4シードにつけるラムズに対し、バイキングスはNFL北地区2位で14勝3敗、第5シードとなっている。

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