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パッカーズ、RBマイケルをウェイバーで獲得

2016年11月17日(木) 10:40

シアトル・シーホークスのクリスティン・マイケル【Ryan Kang via AP】

グリーンベイ・パッカーズのランゲームに新たな風が舞い込む。

パッカーズがランニングバック(RB)のクリスティン・マイケルをウェイバーで獲得したことが分かった。これは『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが現地16日(水)に報じたもの。

シアトル・シーホークスが15日、今シーズン9試合中の7試合に先発していた26歳のマイケルを放出したことは驚きだった。シーホークス首脳陣がマイケルのラン能力に見切りをつけたともうわさされた。彼は開幕から5試合で平均16.4キャリーを記録していたが、直近2試合では合わせて5キャリーのみだった。

水曜日、シーホークスのヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルはRBトーマス・ロールズの復帰も近くなり、ロースター上の問題でマイケルを放出する形になったと主張。キャロルは地元メディア『SeattlePI.com』を通じて「(マイケルの放出は)タイミングの問題だ」とコメント。

シーズン開幕前のマイケルは今オフシーズン、それまで苦しんでいたキャリアが嘘であったかのような輝きを放ち、シアトル首脳陣へのアピールに成功していた。

約100kg のRBマイケルは、先週膝のケガから復帰して多数のスナップを受けたRBジェームス・スタークスとポジションを争うことになる。パス重視のパッカーズはスタークスが離脱前のラン平均は3.0ヤードであったが、離脱後のラン平均はわずか1.6ヤードだった。

パッカーズはケガ人の続出もあり、RBの入れ替わりが激しい。現在の先発RBはスタークスとエディ・レイシーが任されており、その後ろには新人のドン・ジャクソンが控える。スタークス不在時にはタイ・モンゴメリーがその穴を埋めていた。パッカーズはまた、カンザスシティ・チーフスからトレードで獲得したナイル・デービスを数週間で放出している。

レイシーが足首の故障により離脱を余儀なくされた今、マイケルにチャンスが到来する可能性は高い。シーホークスのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・スナイダーはパッカーズGMのテッド・トンプソンの下で働いていたこともあり、パッカーズはマイケルに関しての詳細な報告書を手にしていたはずだ。蛇足ではあるが、レイシーは2013年ドラフトで61位指名のマイケルよりも1人先に指名されていた。

第14週、パッカーズは本拠地にシーホークスを迎え入れる。もしマイケルがその時までチームに所属していれば、放出された選手とその選手を放出したチームとの対決はこの試合の見どころの1つとなるだろう。