初めてFAになる前に引退を検討するチャージャーズOLBマック
2025年01月14日(火) 09:20個人成績に関して言えば、アウトサイドラインバッカー(OLB)カリル・マックの経歴に欠けているものはほとんどない。
しかし、AP通信NFLディフェンス部門年間最優秀選手賞(DPOY)に輝いた経歴を持つマックは、ポストシーズンでの成功からは縁遠かった。
現地11日(土)、ロサンゼルス・チャージャーズは32対12でヒューストン・テキサンズに敗れた。5回目のプレーオフゲームで5回目の敗北を味わったマックにとって、今回はポストシーズンで成功をつかむ最後のチャンスだったのかもしれない。
キャリアで初めてフリーエージェント(FA)になる予定のマックは、日曜日に引退を検討していると明かした。
『ESPN』のクリス・リムによると、マックは「今、頭の中にいろんな考えが浮かんでいる」と語り、こう続けたという。
「これからどうするかについて、まだはっきりしたことは言えない。フットボールを続けるか分からないからな。妻と話し合わないといけないこともあるし、子どもたちと一緒に過ごして、負けたからといって軽率な決断を下さないようにしたい」
マックの経歴は極めて素晴らしく、11シーズンで9回のプロボウル選出を誇る。オールプロに3度選出され、プロフットボールの殿堂のオール2010年代チームのメンバーにも選ばれたマックは、前述のDPOYを2016年に受賞した。
キャリア通算サック数が107.5回のマックは、これまで所属してきたオークランド・レイダース(現ラスベガス・レイダース)、シカゴ・ベアーズ、チャージャーズの3チームで、いずれも10回以上のサックを記録するシーズンを経験してきた。
残念なことに、33歳のマックは3チームすべてでポストシーズンに進出したが、プレーオフで勝利を収めたことは一度もない。
マックは土曜日に敗れたテキサンズ戦でサック2回、タックル6回をマーク。
昨オフシーズンにペイカットを受け入れ、チャージャーズに残留したマックは、フランチャイズに明るい未来が待ち受けていると信じている。ただ、それが実現したときに、自分がその一員であるかどうかは確信が持てないようだ。
マックは「ジャスティン・ハーバートがクオーターバック(QB)で、(セーフティ/S)ダーウィン・ジェームズや、フットボールを愛する選手たちがいて、ジム・ハーボーが指導しているんだろ? 勝つチャンスがあるのは分かっている。ああ、それは考えるまでもないことだ」と話している。
プレーオフで敗れた直後は、今後の見通しを宣言するのに理想的なタイミングとは言えない。
マックはそうしなかったが、オフシーズンが始まった今、10年間にわたってNFL屈指のパスラッシャーとして活躍してきたマックの未来は不確かになっている。
【RA】