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チャージャーズHCハーボーがQBハーバートへの批判に反論、「完全に不当だ」

2025年01月16日(木) 11:17


ロサンゼルス・チャージャーズのジャスティン・ハーバート【Margaret Bowles via AP】

ロサンゼルス・チャージャーズは2024年シーズンに期待を上回り、ヘッドコーチ(HC)ジム・ハーボーの就任初年度に予想勝利数を上回る成績を収めた。

しかし、最後には大きな失望感に包まれている。チャージャーズはワイルドカード週末でヒューストン・テキサンズに敗れたが、その負け方――クオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートが喫した4回のインターセプトが象徴となっている――は、チャージャーズに期待を寄せていた人々に残念な印象を与えた。

とはいえ、チャージャーズの首脳陣がそう簡単に落胆することはないだろう。

ハーボーHCはハーバートに対する批判について「完全に不当だ」と語った。

「あの試合で起こったことを考えるのに2秒も費やすつもりはない。うまくいかなかったが、それは私のせいであり、私に責任がある。トーナメントに向けて、私たちはプレーオフに進出する優れたチームに匹敵すると本当に感じていた。単に優秀なチームというわけではなく、プレーオフに出場する優秀なチームと同等の実力があると思っていたのだ」

「あの日、私たちはより優れたチームではなかった。それは私の責任だ。補完的なフットボールを十分にできなかったことも私の責任だ。最高の状態になるべきときに最高の状態ではなかった。繰り返しになるが、それも私の責任だ。しかし、ジャスティン・ハーバートはどうか? (“Barstool Sports/バースツール・スポーツ”の)ビッグ・キャットが、もしジャスティン・ハーバートが売られていたら買われるだろうと言っていたが、私もその意見に賛成だ。その意見に完全に同意する」

「私たちは彼に害を及ぼし、成功するのに十分な状況に置かなかったが、彼は野獣のようにプレーしていた。組織全体を見渡しても、ジャスティン・ハーバートほど組織のために多くの血、汗、涙を流し、貢献し、成果を残している者はいない」

チャージャーズに貢献しているハーバートをどれほど尊敬し、評価し、感謝しているかについて、ためらうことなく話してきたハーボーHCは、何度も「野獣」という言葉を用いてハーバートを絶賛してきた。たった一度の不甲斐ない試合結果で、ハーボーHCがハーバートを見限ることはないだろう。なぜなら、NFLでクオーターバックとしてプレーすることの難しさを理解しているのは、現役時代に同じくチャージャーズのQBとしてプレーしていたハーボーのような人物だからだ。

ジェネラルマネジャー(GM)ジョー・ホーティズも同様に、ハーバートに対して強い敬意を抱いている。

ホーティズGMは「そういう話は耳にしているが、このリーグには、理想的な形でプレーオフキャリアをスタートできなかった可能性がある素晴らしいクオーターバックが大勢いる」と述べ、こう続けた。

「ペイトン・マニングは最初の5年間で0勝3敗だったし、(ボルティモア・レイブンズの)ラマー・ジャクソンも0勝2敗だった。だから、たった2回のプレーオフゲームでジャスティンの物語を作り出すのはおかしい。私が見ている限り、彼は素晴らしいし、目を見張るようなコンペティターであり、リーダーであり、プレーメーカーだ。私たちは彼と共に進んでいく。彼が外される前に私が外されるだろう。それは保証できる。彼は特別で、彼には特別なことが待ち受けている。保証するよ」

チャージャーズが2024年に収めた成功を足がかりにさらなる発展を目指す場合、重要な選手たちを引きとめる必要があるだろう。ハーバートは残留する予定だが、ベテランアウトサイドラインバッカー(OLB)カリル・マックには2025年もチャージャーズにとどまる価値があることを納得させなければならない。現地15日(水)、ハーボーHCとホーティズGMは報道陣に対し、マックを来季に呼び戻したいと話し、そのために全力を尽くすつもりだと述べている。

ハーボーHCは「全員を呼び戻せるかどうかは分からないが、できる限りそれに近い状態にしたい。そして、誰よりもカリル・マックを呼び戻したい」とコメントした。

チャージャーズはハーボーHCの就任初年度にアイデンティティを一新し、タフでフィジカルな集団へと進化。ディフェンスは堅固になり、オフェンスもほとんどの試合で勝つのに十分なプレーを発揮するようになった。チャージャーズが2025年に次のステップに進むためには、ハーバートの悪夢のようなパフォーマンスが偶発的な出来事に過ぎなかったことを証明する必要がある。

【RA】