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ビルズ本拠地で戦うディビジョナルラウンドに向けて極寒対策を進めるレイブンズ

2025年01月16日(木) 12:12


ボルティモア・レイブンズ【NFL】

バッファロー・ビルズとボルティモア・レイブンズが対戦する現地19日(日)のディビジョナルラウンドは、ヘビー級同士のクラシックな激闘の予感を漂わせている。

ただし、この1戦に向けては厚着が欠かせないだろう。

天気予報によると、ニューヨーク州オーチャードパークでは、日曜日の最高気温が華氏33度(摂氏0.5度)、最低気温が華氏8度(マイナス摂氏13度)まで下がる見込みだという。さらに、最大時速23マイル(約37キロ)の強風により、午後から夜にかけて体感温度は華氏0度(摂氏マイナス18度)近くになると予想されている。東部時間午後6時30分のキックオフが予定されているハイマーク・スタジアムでは、厳しい寒さが待っている。

ビルズのファンにとって寒冷地での観戦はおなじみだが、中西部から東海岸にかけて流れ込む寒波は、すでにレイブンズの準備に影響を及ぼしている。練習フィールドが凍結しているため、チームは水曜日に屋内で練習を行い、木曜日も同様の予定だという。

水曜日にヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは、氷点下近い気温でのプレーや、現在および予想されている気温について質問され、次のように述べた。

「気温の違いは大きい。私も実際に外に出ているから、それは間違いない」

「とはいえ、試合には関係ない。ここもすでにこれ以上ないくらい寒い。明日はもっと寒くなる予報だから、パイプが凍らないように水道を止めるつもりだ。もっと寒い環境も覚悟している。外で練習したいのはやまやまだが、フィールドが硬く凍っていて無理だ。それでも準備はしっかり進めている」

「寒さや強風の中での練習はたくさん積んできた。気候は常に試合の一部だ。それに加えて、相手フィールドでの足もとも考えている。あのフィールドは人工芝だから硬く凍っているだろう。それを踏まえた準備が重要だが、最終的にはどれだけ高いレベルでプレーを遂行できるかにかかっている」

ワイルドカードラウンドでピッツバーグ・スティーラーズ相手に299ヤードのラン攻撃を展開したレイブンズは、厳しい天候に対応できるチームと言える。ランニングバック(RB)デリック・ヘンリーとクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンは相手ディフェンスを混乱させる破壊力を示しており、ビルズにとって大きな脅威となる存在だ。しかし、パス攻撃に頼る展開になれば厳しい状況に陥る可能性もある。凍えた手でフットボールをキャッチするのは難しく、気温が氷点下を下回るとタックルを受けた際の痛みも増す。

タイトエンド(TE)マーク・アンドリュースにとって、この寒さは1月のフットボールが他の月と大きく違うことを思い出させるものだという。

「戦いの時だ。まるで戦争に行くような気分になる」とアンドリュースは極寒の環境でプレーする心構えを語った。

「すべてを受け入れる覚悟が必要だ」

ジャクソンは数カ月前から防寒対策を進めており、ヘルメットの下に目出し帽を着用するのがすでに習慣となっている。バッファローでの試合では、この防寒装備が欠かせないだろう。グローブを着用するつもりのないジャクソンは、南極でも耐えられるほどのサイドラインヒーターや十分な防寒着が自分とチームメイトのために用意されることを期待している。

グローブを着用してプレーすることについて、ジャクソンは「練習で試したことがあるけど、最悪だった」と話している。

「グローブを使うのはテディ・ツー・グローブズ(テディ・ブリッジウォーター)に任せるよ」

雪と寒さが厳しい地域で育った人々にとって、骨の芯まで冷える寒さがあってこそ、プレーオフフットボールだと言えるだろう。ビルズとレイブンズの両チームは、その厳しさを日曜日の夜に身をもって体感することになる。

【R】