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イーグルスQBジェイレン・ハーツがプレーオフのラムズ戦で膝を負傷

2025年01月20日(月) 13:13


フィラデルフィア・イーグルスのジェイレン・ハーツ【AP Photo/Derik Hamilton】

ディビジョナルラウンドが2日目を迎えた現地19日(日)、フィラデルフィア・イーグルスは雪が降りしきる中、ロサンゼルス・ラムズと対戦した。カンファレンスチャンピオンシップの出場権が懸かったこの試合で、イーグルスはラムズを28対22で下し、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦をホームで開催する権利を手に入れている。

しかし、そのためにチームは代償を払わなければならなかった。クオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツが、後半に倒された際に膝を負傷した模様だ。試合の最後までプレーしたハーツだったが、制限は受けている様子だった。

勝利後の身体の状況について尋ねられたハーツは「きつい試合だった。難しい試合だったよ」と話している。

「試合を終えることはできた。今週、どうなっていくか様子を見る」

さらに質問されると、ハーツは次の日曜日に組まれているワシントン・コマンダース戦ではプレーできるとの自信を見せた。

ディビジョナルラウンドでの最終スタッツは、平均的なファンにとってはそれほど優れたものではなかった。特に、パス部門ではそう言える。ハーツはパス20回中15回成功、128ヤードを記録したかたわら、7回サックされ、トータルで63ヤードを失った。これにより、イーグルスの最終的な純獲得ヤードは65ヤードとなっている。ハーツにとっては身体的に非常に厳しい試合であり、試合を通じてプレッシャー下に置かれていた。それでも、膝の痛みをおして最後までフィールドに立ち続けた姿に、ランニングバック(RB)セイクワン・バークリーは“戦士”という表現を送っている。

プレーオフゲームで勝利した試合としては、これらの数字は十分とは言えない。しかし、バークリーが前半で62ヤードのタッチダウンを決め、さらに、この日最後の得点として、第4クオーター終盤に同じくバークリーが78ヤードのタッチダウンに成功したイーグルスにとっては、勝利に不足ない数字だった。ハーツが思うように動けない中で、イーグルスで初めてのシーズンを送っているバークリーが、その真価を見せたと言えるかもしれない。

一方で、ハーツもバークリーに先んじて、イーグルスのこの日最初のタッチダウンとして44ヤードのタッチダウンランを披露していた。

「どんな形であれ、俺たちはスタートダッシュを決めて、爆発的なプレーを見せ、後半でも何度か派手なプレーを決めるのが好きなんだ。セイクワンはその部分で、とんでもないプレーを見せた」とハーツは振り返っている。

「雨でもみぞれでも雪でもお構いなしに、彼は攻めまくることができる。そこから駆け上がるのさ。楽しかった。最初に俺が行ったのはおもしろかったよね。セイクワンはちょっと間を空けたがっていたから、俺が最初にやるって言ったんだ」

地区ライバルのワシントン・コマンダースをホームタウンに迎え、今季3度目の対決に臨む次の週末の試合で、イーグルスは再びバークリーの力を頼みにするだろう。ハーツのプレーが限定的なものになるとすれば、攻撃陣を前進させるため、バークリーがヒーローになる必要があるかもしれない。

バークリーはコマンダース戦について「やつらがフィリーを越えていかなきゃならないっていうのが素晴らしい」と話している。

「俺たちがワシントンに負けた後、あいつらの中に、俺たちを見て“また会うことになるな”なんて言ってたやつがいた。それで、俺たちはここにいるってわけだ」

バークリーはこれから1週間で、さらに大きな体験をすることになるだろう。

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