コルツが元ベンガルズDCルー・アナルモを新DCとして採用へ
2025年01月21日(火) 08:49ヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンが新しい守備コーディネーター(DC)を見つけた。
インディアナポリス・コルツがシンシナティ・ベンガルズの守備コーディネーターを務めていたルー・アナルモを同じポジションで採用すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、マイク・ガラフォロ、トム・ペリセロが報じている。
アナルモはこの2シーズンで低迷していたコルツ守備陣を引き継ぐことになった。2022年に中間レベルだったユニット(被トータルヤードで15位)は、2023年には24位、2024年には29位へと転落。その3シーズンを通して、ジャクソンビル・ジャガーズでヘッドコーチを務めていた経歴を持つガス・ブラッドリーが守備コーディネーターとしてディフェンスを統括していたが、2024年に大苦戦したことを受けてブラッドリーが解雇されたことは驚きではなかった。
アナルモはベンガルズでの最後の2シーズンで同様の困難に直面。今季のベンガルズ守備陣は大幅に後退し、試合平均被得点では26位、試合平均被ヤードでは25位という結果に終わった。その苦戦ぶりは2024年におけるチームの状況を決定づけるものとなり、ベンガルズはNFLで6番目に多い試合平均得点(27.8点)を記録したにもかかわらず、30点以上を獲得した4試合で敗北し、9勝8敗の成績でプレーオフ進出を逃している。ポストシーズン進出を逃したことを受け、ベンガルズのザック・テイラーHCは2019年からベンガルズの守備コーディネーターを務めていたアナルモとの決別という難しい決断を下した。
アナルモはシーズン後半にディフェンスを立て直すことに成功し、ベンガルズがプレーオフ進出をかけた最後の5試合でいずれも勝利を収めるのに貢献したが、ほとんどのベンガルズファンは脆弱なディフェンスのせいでキャリア最高の成績を残したクオーターバック(QB)ジョー・バロウの活躍が無駄になってしまったという感想を抱いて帰路についた。ディフェンスがシーズン序盤から実力を発揮していれば、バロウはMVP候補として大きな注目を集めていただろう。
1月にベンガルズから解雇されたにもかかわらず、採用プロセスで注目されたアナルモは、守備コーディネーター候補としてアトランタ・ファルコンズやコルツと面談してきた。アナルモは2023年にヘッドコーチ候補として検討されるほど評価されていた人物であり、2024年シーズンに苦戦した原因がオフシーズンに人材を失ったことにあると説明できることもあって、採用を検討するチームはその点を見過ごすことにしたようだ。
スタイケンHCが運命を左右する可能性を秘めた2025年シーズンを迎えようとしている中、アナルモは北西へ向かい、スタイケンHCに合流して同じ目標に挑む。それは、補完的なフットボールをすることで、コルツを再びプレーオフ進出へと導くことだ。
【RA】