新契約で“妥当な額”を求めるベンガルズWRチェイス
2025年02月02日(日) 09:11ジャマール・チェイスの驚異的な2024年シーズンは、これ以上ないほど良いタイミングで訪れた。
今シーズン、シンシナティ・ベンガルズのスターワイドレシーバー(WR)であるチェイスはレシーブ数(127回)、レシーブヤード(1,708ヤード)、タッチダウンレシーブ数(17回)でリーグトップとなり、スーパーボウル時代でレシーブ記録の3冠を達成した6人目のワイドレシーバーとなった。
これらの記録はチェイスが新契約で高額報酬を手に入れるのに役立つだろう。新人契約の最終年を迎えるにあたり、24歳のチェイスは“妥当な額”の報酬を得ようとしている。
現地1月31日(金)、チェイスは『ESPN』のローラ・ラトリッジに「結局のところ、俺はただ妥当な額を望んでいるだけ。誰かに過剰なプレッシャーをかけるつもりはないけど、ただ妥当な額になってほしい、それだけだ」と語った。
それでは、チェイスにとっては何が“妥当”なのか?
チェイスは「妥当っていうのは、俺が受け取るのにふさわしいものだ」とラトリッジに答えている。
「言いたいことを全部言うことはできないけど、俺にふさわしい額だ。そのために努力してきたし、必死にやってきた。もうすでに決まっていることだし、妥当な額であるべきだ」
チェイスの契約は前回のオフシーズンからずっとシンシナティで大きな話題となっている。キャリア4年目のチェイスは新契約を勝ち取るためにトレーニングキャンプの練習を欠席したが、契約締結には至らなかった。それでも、チェイスは2024年シーズンに一度も欠場することなく、486万ドル(約7億5,420万円)の報酬でプレーしながら、フランチャイズの単一シーズンにおけるレシーブ記録を打ち立てている。
ベンガルズが5年目オプションを行使したことから、チェイスは2025年に2,181万6,000ドル(約33億8,552万円)を受け取ることになっているが、チェイスが最終的に求めているのは長期的な保証だ。
チェイスや2024年にフランチャイズタグでプレーしたWRティー・ヒギンズ、ディフェンシブエンド(DE)トレイ・ヘンドリックソンといった選手たちが新契約を求める中、ベンガルズの選手人事担当ディレクターを務めるデューク・トビンは忙しいオフシーズンを過ごすことになるだろう。2025年シーズンに向け、ベンガルズには約4,600万ドル(約71億3,851万円)のキャップスペースがある状態だ。
これからの数カ月で交渉が控えているものの、プレーオフ進出を逃したシーズンを経てベンガルズにどのような変化を望むかと質問されたチェイスは、2025年にチームに残留しないと思わせるような話し方はしなかった。
「正直なところ、もっと強く、もっと良く、もっと速く終わらせられたらいいなと思っている」とチェイスは話している。
「もっと良いスタートを切ることもそうだな。良いスタートを切れば、シーズン後半に役立つからね。つまり、俺たちが改善しないといけないのは比較的小さなことだ。改善すべき点がいくつかある。ディフェンスで改善できるところがあれば、俺たちはもっと良くなるだろう。オフェンス面の改善を進めて、正しい方向に進んでいくしかない」
ベンガルズはシーズン最後の5試合で連勝を収め、プレーオフ進出の可能性を維持したが、最終的には1勝3敗でスタートを切ったことや、シーズン第10週から3週連続で敗北したことが影響し、ポストシーズンにコマを進めることができなかった。オフェンスはチェイスやクオーターバック(QB)ジョー・バロウをはじめとする選手たちのおかげで得点を重ねたものの、精彩を欠くディフェンスが懸念材料となっていた。
その後、ベンガルズは長年守備コーディネーター(DC)を務めていたルー・アナルモと袂を分かち、アル・ゴールデンを新DCとして採用。これは、変化が必要であることをチームが認識していることを示す動きだった。
チェイスは自身の報酬に大きな“変化”が訪れることを願っている。
【RA】