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ジャガーズが殿堂入りしたトニー・ボセリをフットボール運営部門執行副社長として採用

2025年02月04日(火) 11:46


トニー・ボセリ【AP Photo/Gary McCullough, File】

オフシーズンにフロントオフィスの刷新を行う中、ジャクソンビル・ジャガーズがなじみのある人物を再び迎え入れている。

現地3日(月)、ジャガーズが殿堂入りした元オフェンシブタックル(OT)トニー・ボセリをフットボール運営部門執行副社長として採用したと発表。

1995年に創設されたジャガーズが初めて臨んだドラフトで指名され、2022年にプロフットボールの殿堂入りを果たしたボセリは、月曜朝にその加入を発表したチームオーナーであるシャド・カーンの直属の部下となる。

カーンは声明で「トニー・ボセリほど、NFL全体で良好な関係を築き、ゲームを熟知し、強力なチームのアイデンティティと文化の価値を理解している人物はほとんどいない」と述べ、こう続けた。

「トニーはわれわれが尊敬し、必要としている豊富なフットボールの知識を持っており、彼の助言は現在の再建過程や今後のシーズンにおいて、私やフットボール指導陣にとって非常に価値のあるものとなるだろう」

ジャガーズはボセリ、新ヘッドコーチ(HC)リアム・コーエン、および新ジェネラルマネジャー(GM)が“すべての重要なフットボール関連の意思決定において協力し、足並みをそろえ、持続可能なフィールドでの成功を収めるための長期戦略を策定し、チームオーナーに助言するフットボール指導陣”を形成する任務を負うと発表している。

コーエンと新GMはボセリと同様に、カーンの直属となる見込みだ。

ボセリは声明で次のように述べている。

「このチーム、ファンの皆さん、この街への情熱は、私のフットボール人生を定義するものであり、それは今や私の家族の遺産に深く根付いている。今日、その関係はさらに発展し、この素晴らしい機会を得ることになった。そして、1995年にジャクソンビル・ジャガーズにドラフトされたときに抱いた感情と驚くほど似た感情になっていることに気づいた。シャド・カーン、カーン家、リアム・コーエン、新しいジェネラルマネジャーをはじめとするジャガーズのフロントオフィスの方々と共に仕事ができることを、とてもうれしく思うと同時に、身が引き締まる思いがする。われわれは一丸となって、ジャガーズファンが誇りに思えるような永続的な基盤と勝利の伝統を築いていく」

ボセリの採用は目まぐるしいオフシーズンを過ごしているジャガーズにおける最新の変化だ。2024年シーズン終了後に3シーズンにわたってヘッドコーチを務めたダグ・ペダーソンを解雇したジャガーズは、新ヘッドコーチの採用に苦労した数週間を経てトレント・バールケGMと決別した。ジャガーズは1月24日にコーエンを新HCとして採用したが、ジェネラルマネジャーの採用活動は現在も継続中だ。

かつて屈強なレフトタックル(LT)として活躍したボセリは、USC(南カリフォルニア大学)から1995年ドラフトの全体2位で指名された。ジャガーズでの7シーズンでプロボウルに5回、オールプロのファーストチームに3回選出されたボセリは、“Pride of the Jaguars(プライド・オブ・ザ・ジャガーズ)”に初めて選ばれた選手となり、1990年代NFLオールディケイドチームにも選ばれている。2022年には、資格を得てから16年目、最終候補者になってから6年目にしてプロフットボールの殿堂入りを果たした。

2001年シーズン終了後に引退して以来、ボセリは長年ジャガーズの組織に関わっている。最近では、ジャガーズの試合当日のラジオアナリストや、チーム公式サイトの寄稿者として活躍していた。

今後はジャガーズを取材するのではなく、再建することになる。

【RA】