NFLオナーズで4名が2025年のNFL殿堂入り
2025年02月07日(金) 18:25![](https://nfljapan.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2025/02/07140745/AP25038153001006.jpg)
第59回スーパーボウルの開催が3日後に迫った現地6日(木)の夜、2025年のプロフットボール殿堂入りメンバーが発表された。
2025年クラスのメンバーは下記の通りだ。
エリック・アレン
NFLの歴史の中でも最も多くのインターセプトを残した選手の1人でありエリック・アレンが、資格が生じてから19年目にして殿堂入りを果たす。ファイナリストに残ったのは2度目だった。殿堂入りを待つ時間は、3チームでプレーした14年のプロキャリアより長かった。1988年のドラフトでフィラデルフィア・イーグルスが2つ目の指名権で選んだ選手であるアレンは、フィリーのセカンダリーで7年にわたって活躍し、プロボウルに6回に選ばれたほか、インターセプト8回を記録したプロ2年目の1989年にオールプロのファーストチームに選出されていた。キャリアの中でも特に傑出していたのが1993年で、アレンはリーグトップにあたる4回のピック6に成功。キャリアハイのファンブルフォース3回と、サック2回も記録している。2つの別個のシーズンに3回以上のインターセプトリターンタッチダウンをマークした選手は、今でもリーグ史上エリック・アレンただ1人だけだ。
ジャレッド・アレン
カーフローピング(カウボーイが子牛を捕まえる動作)セレブレーションで知られるジャレッド・アレンが、カントンにやってくる。オールプロのファーストチーム選出が4度、プロボウル選出が5度を誇るパスラッシャーであるアレンは、12年のキャリアの中で、数々のサックセレブレーションと奇抜な髪形を披露してきた。殿堂入りの資格が生じてから5年目、ファイナリストに残ったのは1回で、アレンがゴールドジャケットに腕を通す。カンザスシティでキャリアをスタートしたアレンは、ルーキーイヤーにサック9回を記録してディフェンス部門最優秀新人賞に選ばれた。リーグベストのサック15.5回、タックルフォーロス19回をマークした2007年に、オールプロに指名されている。ミネソタに移って当時の守備選手として最高額の契約を得た後、2011年には今でもNFL歴代2位の数字であるサック22回を記録して、ディフェンス部門年間最優秀選手賞に輝いた。この数字を上回っているのは、マイケル・ストレイハンとT.J.ワットの22.5回だけだ。
アントニオ・ゲイツ
サンディエゴとロサンゼルス、それぞれの時代にまたがるチャージャーズの最も偉大な選手の1人であるアントニオ・ゲイツが、カントンに新たなホームを見いだした。ケント州立大学からドラフト外でNFLにやってきたゲイツは、ボルツで送った2つの10年紀を通じて、トップレベルのタイトエンドとなっている。16年のキャリアのほぼすべてを共に過ごしたクオーターバック(QB)フィリップ・リバースにとって、最も安定し、信頼性の高いターゲットの1人だった。キャリア最初の4年で3度オールプロのファーストチームに選ばれており、2004年から2011年は8年連続でプロボウル選出。そのいずれものシーズンで、タッチダウン7回以上を決めている。キャリア通算タッチダウン116回と、8回以上のレシービングタッチダウンが8シーズンという成績は、タイトエンドとしてNFL歴代トップを誇る。有資格者となってから2年目、ファイナリスト入り1回を通じて、殿堂の門がゲイツに開かれた。
スターリング・シャープ
シニア部門およびコーチ/貢献者部門から2025年の殿堂入りを果たした唯一のファイナリストであるシャープは、チャンスを最大に生かす秘訣を知っていた。NFLのプロ選手としてのキャリアは7年に過ぎないが、オールプロのファーストチームに3度、プロボウルに5度選出されたワイドレシーバーは、見事な実績の持ち主としてカントンへ向かう。シャープは7シーズンのうち3シーズンでリーグトップのキャッチ数をマーク。すべてグリーンベイ・パッカーズでのことだった。中でも歴史に残る1992年シーズンは、キャッチ数、レシービングヤード、タッチダウンのすべてで、リーグトップの記録を残している。ブレット・ファーブのお気に入りのターゲットだったシャープは、1994年シーズン終了後に首の負傷が見つからなければ、さらに華々しいキャリアを送っていたことだろう。結局、その年がシャープのラストシーズンになった。シャープ家からは、兄シャノンが2011年にゴールドジャケットを手に入れている。そのため、スターリングの殿堂入りは歴史的な快挙となった。シャノンとスターリングは兄弟で殿堂入りした最初の2人になったのだ。
2025年クラスとしては4名が殿堂入りしており、これはダン・マリーノ、スティーブ・ヤング、ベニー・フリードマン、フリッツ・ポラードが殿堂に招集された2005年以来の、最少の人数だ。今世紀に入ってからはこういったケースは少なくなっているものの、63年の殿堂の歴史を振り返れば、4人、もしくは3人しか殿堂に迎えられないのはこれで19回目となる。現在の殿堂の規約では、4人が最少の人数となっている。
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