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アイルランドで史上初のレギュラーシーズンNFLゲームが2025年にダブリンで開催、スティーラーズが指定チームに

2025年02月08日(土) 19:12
ピッツバーグ・スティーラーズ【NFL】

ナショナル・フットボール・リーグ（NFL）は2025年にアイルランドのダブリンで史上初となるレギュラーシーズンゲームを開催する。これは足跡を世界へと拡大し、世界中にいる新規の観客にゲームを見てもらおうとリーグが続けている活動の一環だ。

2025年NFLダブリンゲームの会場となるのはクローク・パーク――アイルランド最大のスポーツアリーナで、ゲーリック体育協会（GAA）の本部が置かれている――で、アイルランド政府とダブリン市議会（ダブリン市）の協力を得て開催される。

史上初となるこの歴史的ゲームの指定チームとしてプレーするのはピッツバーグ・スティーラーズだ。スティーラーズのオーナー兼社長のアート・ルーニー二世と彼の家族はダウン県ニューリーにルーツを持っており、アイルランドとは長い歴史と深いつながりがある。ルーニー二世の父、故ダン・ルーニーは2009年から2012年にアイルランド駐在大使を務めた人物で、アイルランド基金の共同創立者でもあった。

これまでにアイルランドでプレーしたことがあるNFLチームはスティーラーズを含む2チームだけ。スティーラーズは1997年にアメリカンボウル・シリーズの一環として、クローク・パークでシカゴ・ベアーズとプレシーズン試合を行った。

「2025年インターナショナルゲームズの一環として、正式にアイルランドでNFLのレギュラーシーズンゲームを開催できることになり、大変うれしく思う」とNFLの国際事業、リーグイベント、クラブ事業を担当する上級副社長のピーター・オライリーはコメントした。「NFLとスティーラーズのフランチャイズはどちらもアイルランドには深いルーツと歴史を持っており、ダブリンでのレギュラーシーズンデビューを楽しみにしている。それによってわれわれのゲームを大規模で情熱的なアイルランドのファンに届け、世界的な成長へのNFLのコミットメントを強調することができる」

アート・ルーニー二世は「来るシーズンにアイルランドで初めて行われるレギュラーシーズンゲームの指定チームに選ばれ、大変光栄だ」とコメント。「ピッツバーグ・スティーラーズがアイルランドでプレーするということは、本当に特別なことだ。ルーニー家の歴史がそこにあるからというだけでなく、アイルランドで増加を続けるアイルランドのファンの前でプレーできることも大きい。アイルランドの素晴らしいスポーツファンにNFLを届けるゲームで、ピッツバーグを代表してこの歴史的イベントに参加できると思うと、興奮が収まらない」

芸術・メディア・コミュニケーション・ 文化・スポーツ大臣のパトリック・オドノバン議員は「これはアイルランドが世界レベルのイベントを開催できるという信任投票であり、ダブリンが世界有数の素晴らしい街だという評価を確かめるものだ」とコメントしている。「2025年にNFLのレギュラーシーズンゲームを開催することは、アイルランドの観光事業、広範囲な経済活動とわれわれのスポーツのエコシステムにとって巨大な利益となる。また、アイルランドとアメリカが持っている深い文化的、家族的、経済的絆を強化することにもなる。アメリカ、ヨーロッパとさらに遠方からも、この歴史的ゲームのために訪れる多数のフットボールファンを迎えるのが楽しみだ。また、恒常的にスポーツや身体活動に参加する人々を増やそうという政府のコミットメントの一環として、アイルランドにおいてタックルとフラッグフォーマットの両方でアメリカンフットボールへの参加を促すNFL、スポーツ・アイルランド、アメリカンフットボール・アイルランドとのコラボレーションについても期待している」

クローク・パークは多くのアイコニックなスポーツイベントの舞台となってきた。GAAの本部が置かれており、ゲーリック・フットボールとハーリングのオールアイルランド決勝戦が毎年行われている。2003年にはスペシャルオリンピックスの開会、閉会式の会場となり、1996年にはノートルダム大学と海軍兵学校のカレッジフットボールゲームを主催した。スポーツのヘリテイジに加え、U2、ブルース・スプリングスティーン、コールドプレイやテイラー・スウィフトといった世界的ミュージックアイコンによるコンサートも行われている。

GAA会長のジャーラス・バーンズは「NFLとピッツバーグ・スティーラーズをクローク・パークに迎えられることを心よりうれしく思う」と述べた。「このイベントによってわがスタジアムの世界レベルの施設が周知されるだけでなく、われわれのコミュニティー間で共有されているコネクションやスポーツ愛が強化されることになるだろう。クローク・パークはアイルランドの豊かなスポーツヘリテイジの象徴であり、世界最高峰のスポーツ組織を迎えられるということは、国全体にとって重要な機会だ。ダブリン中心部で2つの偉大なスポーツコードを結びつける情熱を祝う特別で他にはないイベントとなるだろう」

対戦相手や試合日程、キックオフ時刻は今春に予定されているNFLの2025年シーズンスケジュールの発表にあわせて公表される。2025年ダブリンゲームの情報はwww.nfl.com/dublinにて確認が可能。

NFLインターナショナルゲームズだけでなく、リーグはアイルランドのあらゆるレベルでゲームを成長させることにコミットしており、1年を通してパートナー、プログラムやイニシアチブを使ってファンとエンゲージしていく考えだ。

各チームに国際的なマーケティング権を与え、ファンエンゲージメント、イベント、商業的な機会を通じてアメリカ国外でのブランド認知度およびファンの拡大を実現することを目的としているNFLのグローバルマーケットプログラム（GMP）は、アイルランド市場で3チーム――スティーラーズ、ニューヨーク・ジェッツとジャクソンビル・ジャガーズに活動の権利を与えている。

2024年にアメリカンフットボール・アイルランド（AFI）の協力を得て、アイルランドでNFLの公式ユースフラッグフットボールプログラムであるNFLフラッグが立ち上げられた。史上初のNFLフラッグ・ナショナル・チャンピオンシップで、ダブリンのグリーン・レーンズ校がチャンピオンに輝き、先週、インターナショナルチャンピオンシップのアイルランド代表としてフロリダ州オーランドで開催された2025年NFLプロボウルゲームズを訪問している。これらは次世代の選手たちの参加を促そうというリーグの姿勢の表れだ。

「2025年にアイルランド・ダブリンで行われる史上初のNFLレギュラーシーズンゲームでプレーするよ！」

2025年からNFLはリーグが運営するレギュラーシーズンの試合を最大8試合まで国際試合として組むことが可能となった。2025年シーズンは、アメリカ以外で唯一のNFL仕様スタジアムであるロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムでレギュラーシーズンゲーム2試合が行われることになっており、チームはニューヨーク・ジェッツとクリーブランド・ブラウンズが指定された。

イギリス開催の試合に出場する複数年の契約を締結しているジャガーズは、ウェンブリー・スタジアムで、ロンドンで14回目となるホームゲームに臨む。

また、ドイツのオリンピアシュタディオン・ベルリンでも1試合が開催され、インディアナポリス・コルツが指定されている。スペイン・マドリードのサンティアゴ・ベルナベウ・スタジアム――レアル・マドリードC.F.の本拠地――ではマイアミ・ドルフィンズが試合を行う。

今週、第59回スーパーボウルが開催されるニューオーリンズで、NFLは2026年シーズンに初のレギュラーシーズンゲームがオーストラリア・メルボルンで開催されることを発表した。メルボルン・クリケット・グラウンド（MCG）を舞台としたこの歴史的ゲームではロサンゼルス・ラムズが指定チームとなった。

リーグの歴史でこれまでにロンドン、ミュンヘン、フランクフルト、サンパウロ、メキシコシティとトロントなど、世界中で55試合のレギュラーシーズンNFLゲームが開催された。

スティーラーズは2013年にロンドンのウェンブリー・スタジアムでレギュラーシーズンの1試合をプレーしたことがある。

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