ブランドン・グラハムが物語のような結末を迎える可能性が、現地9日（日）に訪れる。

フィラデルフィア・イーグルスが土曜日に故障者リザーブ（IR）からアクティブ登録したことにより、ベテランディフェンシブエンド（DE）グラハムがカンザスシティ・チーフスと対決する第59回スーパーボウルに出場することが可能になった。グラハムの出場は公式の故障者報告でクエッショナブルとされている。

シーズン第12週に三頭筋を断裂して以来、IRに置かれていたグラハムだが、このケガは当初、キャリア15年目のシーズンを終わらせるものだと見られていた。しかし、イーグルスが2024年シーズンのプレーオフで勝ち進むにつれ、グラハムが復帰する可能性も高まった。バイウイークとなった第59回スーパーボウル前の1週間で練習への復帰を指定され、その後はすべての練習で制限付きとされている。

スーパーボウルウイーク中に報道陣に対応したグラハムは、復帰の可能性について楽観的な見方を示していた。

グラハムは水曜日に「2カ月間プレーしていないし、エネルギーを温存しようと思っているから、あまり多くを話さないつもりだけど、ワクワクしている」と語り、こう続けている。

「ストレングススタッフやトレーナーたちと取り組みながら、俺があらゆることに順応できるようにうまく橋渡しするためのちょっとした良い体制があったように感じている」

イーグルス守備陣はグラハム不在の間、パスラッシュという長所を生かして成功を収めてきた。イーグルスは第59回スーパーボウルまでのプレーオフでの3試合で、サック11回を記録して10回のターンオーバーを強い、許したタッチダウン数はわずか5回に抑えている。

2024年シーズンに11試合に出場し、サック3.5回、タックルフォーロス6回、パスブレークアップ2回、フォースドファンブル1回を記録したグラハムは、日曜日の試合で可能な限り貢献することを目指している。イーグルスが第57回スーパーボウルで敗れたチーフスに報復を果たすことを目指す中、ビッグゲームでの経験を持ち、チームメイトを鼓舞する存在のグラハムは、パスラッシュの層の厚くするだけでなく、フィールド上でベテランの存在感を示すだろう。

チームのロースターで最年長のグラハム（36歳）は、イーグルスが第52回スーパーボウルで勝利を収めたときから在籍している4人の選手のうちの1人だ。グラハムが2度のスーパーボウルチャンピオンとして華々しくキャリアを締めくくるチャンスは、日曜日に訪れるかもしれない。

【RA】