守備部門年間最優秀選手賞を受賞した「瞬間に喜びを得た」と語るブロンコスCBサーテイン二世
2025年02月09日(日) 09:53デンバー・ブロンコスのコーナーバック(CB)パトリック・サーテイン二世は現地6日(木)に『NFL Honors(NFLオナーズ)』で、2024年AP通信NFLディフェンス部門年間最優選手賞に選ばれ、個人的な目標として掲げていた誰もが羨む賞を手に入れた。
金曜日に『NFL Network(NFLネットワーク)』の『Super Bowl Live(スーパーボウル・ライブ)』に出演したサーテイン二世は、センガー・シアターのステージに上がり、ニューオーリンズの観客の前で賞を受け取った瞬間が何を意味するのかについて振り返っている。
「受賞したその瞬間に喜びを得たような感覚だった」と語ったサーテイン二世はこう続けた。
「家族や観客が会場に集まっている中で、そういう瞬間を迎えたことは自分にとっても家族にとっても非現実的だった。ああ、とにかく最高だったよ。目標シートに書いていたことだったし、それが実現したのは本当に恵まれていると思う」
コーナーバックがこの賞を手にするのは久しぶりで、サーテイン二世は2011年以降でこの賞を獲得した2番目のディフェンシブバック(DB)となっている。前回、この栄誉に浴したディフェンシブバックは、ニューイングランド・ペイトリオッツの選手として2019年に表彰されたスティーブン・ギルモアだ。
2024年オールプロにも選出されたサーテイン二世は、ディフェンス部門年間最優秀選手賞を獲得した史上2人目のブロンコス選手にもなっている。それは、元ラインバッカー(LB)ランディ・グラディシャーが1978年に成し遂げて以来、46年ぶりの快挙だった。
サーテイン二世が持つ相手チームの主力レシーバーを封じ込める能力は、ブロンコス守備陣が相手クオーターバック(QB)にプレッシャーをかけるのに役立ち、ブロンコスは2024年シーズンにユニットとしてNFL最多63回のサックを記録した。一方、ブロンコス攻撃陣も新人QBボー・ニックスが指揮を執る中で躍進を遂げている。
ニックスのルーキーシーズンに、ブロンコスは10勝7敗の成績を残し、スーパーボウル制覇を成し遂げた2015年以来のプレーオフ進出を果たした。ニックスは3,775パスヤード、タッチダウン29回、インターセプト12回を記録し、ランでも430ヤード、タッチダウン4回をマークしている。
サーテイン二世は新人QBのニックスを称賛しており、ニックスがヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトン率いるオフェンスをいかに向上させたかを評価した。
「ボーは年齢以上に成熟していると思う」と強調したサーテイン二世は次のように続けている。
「彼は入団当初から自信に満ちあふれていた。あの落ち着きと謙虚な態度を見ていると、NFLの最高の舞台に立つ準備ができていることが分かった。それに関して言えば、彼のリーダーシップもチームの成功に大きな影響を与えていた」
「彼がロッカールームやオフェンスを、責任を持って統率していたことは、新人だということを踏まえるとなおさら素晴らしいことだと思う。新人として入ってきて、彼のようにすぐに成功を収めるのは難しいことだ。俺たちはボーを全面的に信頼しているし、彼の将来を楽しみにしている」
ニックスがオフェンスを指揮する一方で、サーテイン二世はディフェンスをけん引してきた。サーテイン二世は今季のどの試合でも、カバレッジで50レシーブヤード以上を相手に許さず、インターセプト4回、フォースドファンブル1回、インターセプトリターンタッチダウン1回を記録している。
しばしば相手の1番手レシーバーとの対決でそうしたパフォーマンスを見せてきたサーテイン二世は、そのような挑戦を毎回楽しんでいたようだ。
サーテイン二世は「それは楽しいと思う。俺は毎週、そういう挑戦を楽しみにしている」とコメントしている。
「それが俺の仕事だからな。相手チームの最高のレシーバーを封じ込めるように頑張る。それが俺の仕事だし、最高の選手と対峙することはいつだって挑戦だと思う。俺はそれが好きだし、結局のところはそういう対決を楽しみにしている。毎週日曜日に最高の相手と対峙して高いレベルで競い合っていると実感するのは、いつだって良いことだ」
【RA】