プレーオフで敗れた“後味の悪さ”を振り返るテキサンズWRコリンズ、「やるべきことは分かっている」
2025年02月09日(日) 11:19![](https://nfljapan.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2025/02/09081113/AP25023721421929.jpg)
ヒューストン・テキサンズの2024年シーズンは、10勝7敗でレギュラーシーズンを終えた後にワイルドカードラウンドで圧勝を収めるも、ディビジョナルラウンドで敗退するという2023年シーズンと同様の形で幕を閉じた。
しかし、テキサンズのパフォーマンスに対する外部の見方は、高まる期待に押し潰されるように停滞したというものであり、ヘッドコーチ(HC)デミコ・ライアンズとクオーターバック(QB)C.J.ストラウドの加入初年度に急成長を遂げ、注目を集めた後の評価とは大きく異なっていた。
そうした悲観的な意見を一切口にしなかったワイドレシーバー(WR)ニコ・コリンズは、現地7日(金)に配信された『The Insiders(ジ・インサイダーズ)』で2024年シーズンのテキサンズについて評価し、負傷者問題や今後のロースターの強さについて言及している。
コリンズは「ケガが多かったから、調子を落としてしまった」と振り返った。
「でも、俺たちには適切なピース、人材、コーチ、ポジションがそろっていると思う。ロッカールームにどんな選手がいるのかも、自分たちがどこに向かいたいのかも分かっている。大事なのはただ健康でいることだと感じている」
テキサンズは実際に、特にコリンズのポジションで負傷者の問題に直面していた。
オフシーズンに行ったトレードでWRステフォン・ディッグスを獲得したことで、テキサンズのオフェンスは飛躍的に成長する準備が整ったと期待されていた。しかし、実際には得点ランキングで前年度よりも6つ順位を下げ、19位となっている。ディッグスはキャッチ47回で496ヤード、タッチダウン3回を記録したが、シーズン第8週にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂した。
WRタンク・デルはシーズン終了につながる腓骨骨折と、4月に受けた銃撃によるケガから復帰したが、持ち味の爆発力を欠いており、シーズン第15週には調子を取り戻しつつあるように見えたが、深刻な膝のケガに見舞われた。3人の主力選手の中で唯一、健康な状態でプレーオフに進出したコリンズも、ハムストリングのケガで5試合を欠場している。
コリンズは復帰後も危険な存在として活躍し、ロサンゼルス・チャージャーズに32対12で勝利したワイルドカードラウンドではキャッチ7回で122ヤード、タッチダウン1回を記録したが、必ずしも本来の実力を発揮したわけではなかった。コリンズはシーズン第1週から第5週の間に3回、100レシーブヤードを突破し、最も少ない試合でも78ヤードを記録。その78ヤードは負傷する前に2回のキャッチで記録したものだった。
その一方で、シーズン第11週に復帰してからディビジョナルラウンドに至るまで、コリンズは9試合中5試合で78ヤード以下にとどまっている。
それらすべてが相まってオフェンスの不振につながり、結果的に攻撃コーディネーター(OC)を務めていたボビー・スロウィクが解雇された。
ロサンゼルス・ラムズのパスゲームコーディネーターを務めていたニック・ケイリーが攻撃コーディネーターに就任した中で、現状を大きく改善できると予想しているコリンズは、ラムズWRのプカ・ナクアやクーパー・カップがショーン・マクベイHCの下でケイリーの助けを借りながら多くのヤードを稼いでいた姿に注目していた。
2025年シーズンを見据えて「自分たちにとって素晴らしい年になるだろう」と語ったコリンズは「新しいOCを迎えるけど、同じメンバー、同じ考え方で、仕事に臨む準備ができている気がする。彼と会って、OTA(チーム合同練習)に備えてプレーブックを学び、動き出すのが楽しみで仕方がない」と続けている。
コリンズが期待する通り、ケイリーOCがオフェンスを再び活性化させれば、テキサンズが3週間前にプレーオフで直面したような運命を避けるのに大いに役立つだろう。
テキサンズは主にその圧倒的なディフェンスのおかげで、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)ティビジョナルラウンドでカンザスシティ・チーフスと接戦を繰り広げ、ワンポイント差で第4クオーターを迎えた。しかし、その後は有効な得点を挙げることができず、唯一挙げた得点はチーフスが試合終盤に時間を浪費するために故意に喫したセーフティによるものだった。
「カンザスシティを離れるときは嫌な後味が残った。やるべきことは分かっている。次のステップに進むために何をしなければならないかも分かっている」とコリンズは話している。
次のステップに進むには成長が必要であり、ディッグスが契約下にないことやデルのケガの深刻度を考慮すると、オフェンスの変化にうまく対応することも求められるだろう。
また、テキサンズの最近のシーズンで見られたように、進歩は一筋縄ではいかないものだ。それでも、チームが前進し、成長するように構成されていると確信しているコリンズは、次のように語った。
「俺たちは問題を解決しなきゃいけないけど、解決できる気がしている。それについては心配していない。俺はこのチームを愛しているし、みんなのことが大好きだ」
【RA】