QBテディ・ブリッジウォーターがNFL復帰、バッカニアーズと1年契約
2025年08月06日(水) 08:52
テディ・ブリッジウォーターがNFLに戻ってくる。
ベテランクオーターバック(QB)のブリッジウォーターが現地5日(火)にタンパベイ・バッカニアーズを訪問し、身体検査に合格した後、1年契約を締結することになったと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが状況を知る人物の話をもとに報じた。
先発QBベイカー・メイフィールドは手の打撲で過去2回の練習を欠席したが、火曜日にはフィールドでの練習に復帰。バッカニアーズのQB陣には他にカイル・トラスク、マイケル・プラット、コナー・ベイゼラックがいる。プラットがPUP(故障者)リスト入りしていることから、チームはもう1人クオーターバックを必要としていた。
トラスクが引き続きメイフィールドのバックアップを務めるものの、32歳のブリッジウォーターはプラットが離脱している間に、QB陣に層の厚さとベテランとしての存在感をもたらすことになるとラポポートはつけ加えている。
火曜日の練習後、その時点ではまだまとまっていなかったブリッジウォーターの契約について尋ねられたヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズは「彼はそのポジションに豊富な経験をもたらしてくれるだろう」と述べ、こう続けた。
「明らかに、うちにはそれが欠けている。カイルは数年在籍しているが、実戦経験はほとんどない。もちろん、新しい選手(ベイゼラック)も入ったばかりだ。追加の選手が必要だし、あのルームでは経験が求められている。経験はあればあるほどいい」
“Teddy Two Gloves(テディ・トゥーグローブス)”の愛称で親しまれるブリッジウォーターは、昨シーズン終盤にデトロイト・ライオンズに加入する前、ヘッドコーチとしてマイアミ・ノースウエスタン高校を州タイトルに導いている。11年のNFLキャリアを持つブリッジウォーターは今夏、選手たちに食事代や『Uber(ウーバー)』の乗車代、その他のサービス代金を支払うなど“許可されていない利益”を与えたことから、その高校で停職処分を受けた。
ブリッジウォーターは今後、5年連続のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区制覇を目指すバッカニアーズに加わる。
ブリッジウォーターは豊富な経験を携えてメイフィールドの控え選手となる見込みだ。現在バックアップを務めているトラスクには先発経験がなく、4年間での出場数は合計7試合にとどまっている。ドラフト2巡目指名を受けたトラスクが昨季に試みたパスは1回のみであり、キャリア通算成績はパス11回中4回成功で28ヤードだ。一方、2014年にNFL入りしてすぐに先発を務めたブリッジウォーターは、通算65試合に先発出場し、2015年にはプロボウルにも選出されている。その後、2016年にキャリアを左右する膝のケガに見舞われた。
理想的なチームメイトであり、控え選手であることを証明してきたブリッジウォーターは、緊急時に試合に出場することができる。昨年のポストシーズンでは、ジャレッド・ゴフが脳しんとうの検査を受けている間に代役を務めた。
ボウルズHCは「彼は(メイフィールドを助けることが)できると思う」と話している。
「ここにいれば、間違いなくその役割を果たせる人になると思う。ベイカーが経験したいくつかのシステムでプレーしたこともある。選手としてだけでなくコーチの視点からも豊富な知識を持っているし、間違いなく助けになるだろう」
バッカニアーズはブリッジウォーターの加入により、メイフィールドが離脱した場合や、トラスクがフルタイムの先発としての役割を果たせないことが明らかになった場合に備えて保険を手に入れたことになる。
【RA】