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マイアミ大学QBキャム・ウォード、「俺を指名しなければ、それはあなたたちの責任だ」

2025年02月19日(水) 11:37


マイアミ大学のキャム・ウォード【AP Photo/Adrian Kraus】

マイアミ大学ハリケーンズのクオーターバック(QB)キャム・ウォードは2025年NFLドラフトで全体1位指名を受ける可能性がある数少ない候補のうちの1人となっている。ウォードは自分を指名しなかったチームに対してキャリアを通じてその代償を支払わせるつもりだと語った。

現地17日(月)夜、全米トップのカレッジクオーターバックに贈られるデイビー・オブライエン賞を受賞したウォードは、来週に行われるNFLスカウティングコンバインでボールを投げるかどうかは未定だと述べた一方で、大学最後の試合の後半を休んだことについて質問してくるチームには明確なメッセージを送っている。

ウォードは『Associated Press(AP通信)』に「いいか、俺を指名するか、しないかのどちらかだ。俺を指名しなければ、それはあなたたちの責任だ。キャリアを通して俺と対戦しなきゃいけないってことを覚えておくんだな。俺もそれを忘れない」と語った。

ウォードは12月に行われたポップターツボウルの前半にキャリア通算タッチダウンパス数でNCAAディビジョンIの最多記録を樹立した後、後半にプレーしなかったことで批判を受けている。

後半に欠場することは計画の一部だったと明かしたウォードは、次のようにコメントした。

「みんながその試合で必要なものを得て、次のシーズンに向けて取り組むべき課題を確認したと思う。それに、みんなは俺に何が待ち受けているのかも理解していたはずだ。俺たちはチームと俺にとって最善の決断をしたと思っている。特に、出場すべきだと思っていた選手がプレーしなかったこともあって、難しい決断だった。でも、みんなも俺と同じように自分の将来のことを考えていた」

NFLチームがドラフトボードを作成する際に、ウォードが実質的に出場する意味のない試合の後半を欠場したという事実が大きな影響を与えることはないだろう。しかし、ウォードがそうした質問を受けるときに見せる自信と度胸は、チームが彼をリーダーとしてどのように捉えるかに影響を与える可能性がある。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のドラフトアナリストであるダニエル・ジェレマイアはウォードを全体10位、QBとしては1位(コロラド大学のQBシェドゥーア・サンダースを1つ上回る順位)と評価している。NFL全体でクオーターバックの需要が高まっていることを踏まえると、ウォードがトップ5以内で指名される可能性は高い。ウォードはテネシー・タイタンズ、またはトレードアップしたチームから最初に名前を呼ばれる可能性がある。

ワシントン・コマンダースのQBジェイデン・ダニエルズが即座に成功を収めたことが、すべての1年目のクオーターバックに希望を与えていると指摘したウォードは、次のように話した。

「彼の成功を見ることは、俺だけじゃなくて他のクオーターバック全員にとってモチベーションになっている」

過去2年でオフェンス部門年間最優秀新人賞に輝いたC.J.ストラウドとダニエルズは、いずれも全体1位で指名されたわけでも、その年のドラフトで最初に指名されたクオーターバックでもなかった。

【RA】