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攻撃陣には“試合の中で激しさを生み出すこと”を望むカウボーイズ新OCアダムズ

2025年02月20日(木) 14:16


クレイトン・アダムス【AP Photo/Tony Gutierrez】

新たにダラス・カウボーイズの攻撃コーディネーター(OC)に就任したクレイトン・アダムズは、オフェンシブラインの指導経験が豊富だ。そのため、彼の哲学が対戦相手を圧倒することにあるのは当然と言うべきだろう。

現地18日(火)、アダムズは選手に向けたメッセージとして、フィジカルに戦う姿勢を求めると語った。

チーム公式サイトによると、アダムズは「オフェンスの全選手に求めることは一つ。試合の中で激しさを生み出すことだ」と述べたという。

「アグレッシブに戦い、走り、ヒットする。スキームの中のあらゆる決断は、その方向に向かうべきだ。曖昧な状況では、どの選択が選手たちをより自由にし、走らせ、ヒットさせ、攻撃的なプレーを引き出せるかを考えなければならない」

アダムズはボイジー州立大学でウオークオンのオフェンシブラインマンとしてプレーし、コーチとしても長年にわたり同大学のオフェンシブラインの指導に携わった。41歳のアダムズは主にカレッジフットボールでキャリアを積み、2019年にインディアナポリス・コルツのアシスタントオフェンシブラインコーチとしてNFL入り。その後、2021年から2シーズンにわたりコルツでタイトエンド(TE)コーチを務め、直近2年間はオフェンシブラインコーチとしてアリゾナ・カーディナルスに在籍していた。

カウボーイズの新ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ショッテンハイマーがアダムズをOCに任命している。ただし、アダムズはプレーコールを担当せず、試合ごとのゲームプラン策定が主な役割となる。

「最終的に、われわれの仕事は問題を解決することだ」とアダムズは語った。

「チームの強みを分析し、それをいかに多様に見せるか、どうやって違った形で実行するか。そういった部分に取り組むのを楽しみにしている」

アダムズの重要な仕事の一つは、オフェンシブラインのパフォーマンス向上だ。とりわけ、フリーエージェント(FA)となるガード(G)ザック・マーティンの去就が注目されており、引退の可能性も取り沙汰されている。さらに、バックフィールドについても、FAとなるランニングバック(RB)リコ・ドウデルとの再契約が実現するかどうかも大きな焦点となる。

オフェンシブラインコーチがOCに昇格するケースは珍しいが、アダムズはこれまでの経験を活かす考えだ。

アダムズはオフェンシブラインの指導について、「そこから完全に離れることはない」とコメント。

「どのような形になるかはこれから決めるが、まずはフィールドに出て選手たちを指導する必要がある。今はようやく共通言語を持てる段階にきたところで、ここからさらに前進していかなければならない」

「選手たちとは強い信頼関係を築きたい。彼らがキャリア最高のフットボールをプレーできるよう全力でサポートするつもりであること、そして選手たちに求めることについては明確な基準を設け、それを周知徹底していくつもりであることを理解してもらえるような関係だ」

【R】