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ファルコンズの練習中に複数のケンカ騒ぎ、アグレッシブなプレーが“やや行き過ぎた”

2025年07月28日(月) 11:39

アトランタ・ファルコンズのジェームズ・ピアースJr.【NFL】

現地27日(日)、7月のジョージア州フラワリー・ブランチではお馴染みの通り、選手たちがヒートアップしている。

複数のケンカ騒ぎ――2025年ドラフト1巡目指名のジェームズ・ピアースJr.を含む――に、守備コーディネーター(DC)ジェフ・アルブリッチの堪忍袋の緒が切れた。とは言え、アルブリッチDCはチームがよりフィジカルでアグレッシブな姿勢を望んでいると強調している。

チーム公式サイトの記者であるテリン・ワックによれば、ファルコンズのアルブリッチDCは「確かにわれわれは、あるカルチャーやプレースタイルを育てようとしている」と述べたという。

「その一部にはバイオレンスも含まれる。われわれはその中で、攻撃性や緊急性といったあらゆるものの中でプレーしていく。今日はときどき、それがやや行き過ぎていた。それにどう対処するかを学ばなければならない。興奮するものだし、優れたディフェンスをプレーしているときは特にそうだ。オフェンスは非常に興奮する。だから、パンチが出たり、暴言が出たり、誰かが押されたりといったことを予期する必要がある。そういったときには、自分のやるべきことを達成しなければならない。やり返すんじゃなくてね。今日はいい教訓を学んだ」

複数の報道によれば、2025年NFLドラフトの全体26位で指名されたピアースは、最初の乱闘でセンター(S)ライアン・ニュージルとぶつかり、その後のいかいでケイレブ・マクガリーと衝突したという。それぞれの乱闘には、ピアースの仲間のディフェンシブラインマンたちや、ニュージルやマクガリーの仲間のオフェンシブラインマンたちがかかわった。

ワイドレシーバー(WR)のレイ・レイ・マクラウドが語ったところによれば、非友好的なやりとりはトレンチにとどまっていたとのことで、関わり合いにならなかったことに安心しているという。

「笑ったよ。問題が起こったとき、俺はDBたちに“お前らが飛びかかってこないかぎり、そっちは無事だ。俺たちは大目に見るよ。つっかかってくるなよ”って言ってたんだ。それ以外はデカいやつらに好きにさせていた」とマクラウドは話している。

アルブリッチの許容範囲を超えるいさかいではあったものの、ピアースは明らかに、初めてのトレーニングキャンプに切れ味をもたらしている。

ファルコンズ守備陣は2024年に23位だった非得点および非獲得ヤードからの改善を目指しており、1巡目指名選手がアグレッシブさや強い態度を促していることは、必ずしも悪いことではない。

いくらかの闘争心を求めているアルブリッチだが、それは適切な範囲内にとどめられ、ラインを越えないことを望んでもいる。

「あのバイオレンスや緊迫感、苛烈さをぎりぎりまで最大限にプッシュしながらも、ラインを越えない選手は称賛したい。パンチはダメ。やり返すのもダメ。そういうものを持ち込みつつも、報復にはならず、称賛できる範囲にとどめられるなら、それが、そういったプレースタイルが生まれるときだ」とアルブリッチは述べた。

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