セインツが新DCにチャージャーズの元HCステイリーを採用へ
2025年02月22日(土) 19:20
新造されたニューオーリンズ・セインツのコーチ陣には、いくつかの役割交代が見られることになる。
ロサンゼルス・チャージャーズの元ヘッドコーチ(HC)ブランドン・ステイリーが、セインツの新守備コーディネーター(DC)として雇われると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、トム・ペリセロとマイク・ガラフォロが現地21日(金)に伝えた。
2024年シーズンをサンフランシスコ・49ersのアシスタントHCとして過ごしたステイリーが、今度は新人HCケレン・ムーアのスタッフとして加わることになる。2023年のチャージャーズではムーアがステイリーの攻撃コーディネーター(OC)を務めていたため、2人にとってはタッグの再結成だ。
しかし、前回はあまり生産的な結果にはならず、ムーアは1年限りで離脱、ステイリーは5勝9敗でシーズンをスタートした後に解雇された。今回2人は2020年を最後にポストシーズン進出を逃しているセインツを立て直すため、より良い結果を追い求めていくことになる。
42歳のステイリーは2017年にシカゴ・ベアーズのアウトサイドラインバッカー(OLB)コーチとしてNFLの一員となり、2019年にデンバー・ブロンコスでも同役割を務めた。
2020年にロサンゼルス・ラムズで初めてDCとなり、そこで本領を発揮する。
ラムズはそのシーズンに被ヤードと被得点でナンバー1ディフェンスに輝き、それがステイリーのチャージャーズHC就任につながった。
チャージャーズでの2年あまりのシーズンで、ステイリーは2シーズンの勝ち越しとプレーオフ進出1回を含む24勝24敗の成績を残した。しかし、その任期は2023年のシーズン終盤、ラスベガス・レイダースに63対21で敗れて唐突に終わりを迎えた。
ステイリーがDCを務めるのはキャリア2度目、前回は2020年のラムズでの栄光の年だった。
昨シーズンのセインツは被得点で19位、被ヤードで30位となっている。
ステイリーが指導する守備陣は決して手薄ではなく、ディフェンシブエンド(DE)カール・グランダーソン、フランチャイズの要となるDEキャメロン・ジョーダン、OLBデマリオ・デービスやコーナーバック(CB)クール・エイド・マッキンストリーといった才能がそろっている。しかし、セインツはサラリーキャップを5,410万ドル(約80億7,307万円)オーバーしてしまっているため、ステイリーが陣営を引き連れて練習フィールドに立つ頃にはロースターが大幅に様変わりしていそうだ。
それでも、セインツとムーアHCは自分たちのディフェンスを指揮するなじみの実力者を見つけた。
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