ジェームズ・グラッドストーンがラムズのスカウティングディレクターからジャガーズGMに就任
2025年02月22日(土) 21:13
NFLスカウティングコンバインが始まろうとしているタイミングで、ジャクソンビル・ジャガーズは新たなジェネラルマネジャー(GM)を見つけた。
ロサンゼルス・ラムズでカレッジスカウティングのディレクターを務めていたジェームズ・グラッドストーンがジャガーズの新GMに選ばれた。現地21日(金)にチームが発表している。
ジャガーズの暫定GMイーサン・ウォー、シカゴ・ベアーズのアシスタントGMイアン・カニンガム、グリーンベイ・パッカーズの選手人事担当副会長ジョン・エリック・サリバンとサンフランシスコ・49ersの役員ジョシュ・ウィリアムスを含む5人の候補がいた中で、浮上したのが34歳のグラッドストーンだった。
「ジャクソンビル・ジャガーズの新ジェネラルマネジャーとしてジェームズ・グラッドストーンをご紹介できることを光栄に思う」とジャガーズのオーナー、シャド・カーンは声明で述べた。
「一切の疑問を残さない丹念で活発な面談のプロセスを経て、私が選んだのはジェームズだった。どの候補者もわれわれの期待に応えてくれた。彼らの準備と今週のジャクソンビルで過ごしてくれた時間に感謝している。最終的には、ビジョン、新アイデア、コミュニケーション、ケミストリーとリーグやわがチームへの理解といった全ての観点において、ジェームズが1歩抜きんでていた。これらは彼が直ちにジャガーズにもたらしてくれる利点の一部に過ぎない。ジェームズはリアム・コーエン、トニー・ボセリ、トニー・カーンから成るわれわれのフットボールリーダーシップチームと協力して良い仕事ぶりを見せてくれるだろう。それは間違いない」
「これはまた、長年にわたりサポートと忠誠を見せてくれている各地のジャガーズファンに感謝する機会でもある。新しく有望な道へと進み出すわれわれの組織、チームと結束しながら、彼らがジェームズをデュバルに暖かく迎えてくれることは分かっている」
グラッドストーンは、カーンとジャガーズが1月22日(水)に決別したトレント・バールケの正式な後任となる。その数週間前にはシーズンを4勝13敗で終えたダグ・ペダーソンがヘッドコーチ(HC)を解雇された。バールケの離脱以来、ジャガーズはリアム・コーエンをHCとして発表し、トニー・ボセリをフットボール運営部門執行副社長に据えて、グラッドストーンが射止めたGM役を探していた。
カーンは以前、コーエン、ボセリと新GMがそれぞれ自身の配下になると発言している。しかし、意思決定グループの最後の席にグラッドストーンが座ったことにより、ジャガーズの序列がどうなるかは要観察だ。来週からインディアナポリスでコンバインが開催されるため、グラッドストーンはすぐに動く必要がある。
グラッドストーンの昇進は、近年のドラフトでラムズが見せた成功に起因するところが大きい。
過去8シーズンをラムズで過ごしたグラッドストーンは、この4年間にスカウティング戦略のディレクターとして手腕を振るった。ラムズは2023年AP通信オフェンス部門年間最優秀新人賞候補のプカ・ナクア、2024年AP通信守備部門年間最優秀新人賞に輝いたジャレッド・ヴァース、守備部門年間最優秀新人賞候補のブレイデン・フィスクとコビー・ターナーを各年のドラフトで獲得しており、そこで重要な役目を果たしたのがグラッドストーンだった。1巡目指名が1人(ヴァース)しかいないにもかかわらず、ラムズか過去2年のドラフトで獲得した選手たちのうち、13人が少なくとも1試合で先発出場している。
独特の指名アプローチを採っていたラムズをドラフトして育成する方針へ移行させる要となったグラッドストーンが、ジャガーズを勝者に生まれ変わらせる任務に着手する。
GMに就任し、ジャガーズの手綱を握ったグラッドストーンは、フランチャイズを方向転換させてここまでの波乱に満ちたオフシーズンに終止符を打つことを目指す。
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