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ラムズで過ごした時間と「多くの類似点」があると指摘するジャガーズ新GMグラッドストーン

2025年02月25日(火) 16:15


ジャクソンビル・ジャガーズのジェネラルマネジャー(GM)ジェームズ・グラッドストーン(左)、ヘッドコーチ(HC)のリアム・コーエン(中央)、チーム幹部のトニー・ボセリ(右)【AP Photo/Mark Long】

ジャクソンビル・ジャガーズが新たな時代に向けて舵を切った。ジャガーズはその時代が自分たちと反対側の西海岸に拠点を置くロサンゼルス・ラムズの歩みと重なることを期待している。

ジャガーズの新体制を率いるジェネラルマネジャー(GM)ジェームズ・グラッドストーンとヘッドコーチ(HC)リアム・コーエンにはラムズとの直接的なつながりがある。コーエンがショーン・マクベイHCの攻撃スタッフとして4シーズンを過ごしていた一方で、グラッドストーンは過去8シーズンをラムズで過ごし、直近の4シーズンは大学スカウト部門のディレクターを務めていた。

彼らはジャガーズにも適応できると考えている計画を携えている。

現地24日(月)に臨んだ就任記者会見でラムズでの経験から学んだことを尋ねられたグラッドストーンは「ロサンゼルスのリーダーシップグループが示している適応力だ。NFLの環境が常に進化していることや、成功を収めるために変化し、時代を先取りすることの重要性を理解しつつ、ここでもそれを体現したいと思っている」と述べた。

「それ以外にも、ロサンゼルス・ラムズで過ごした時間、特に転換点を迎えた2017年と、現在ジャクソンビル・ジャガーズで迎えているこの瞬間には多くの類似点がある。当時のロサンゼルス・ラムズは4勝で終えたシーズンを経て、ダイナミックで回復力のあるヘッドコーチを採用して成功を収め、その後も成功を収め続けた。つまり、当時の経験や、私たちが展開してきたさまざまな運営方法やモデルを生かして、ここに適用していきたいと考えている」

フットボールやリーダーシップに関する専門用語が並んでいるように思えるが、新リーダーシップグループ――最近、フットボール運営部門執行副社長として採用された伝説的な元選手トニー・ボセリを含む――が、マクベイHCとレス・スニードGMの下でラムズが経験したようなチームの立て直しを成し遂げることができれば、ジャガーズはジャック・デル・リオ時代以降に達成できていない、継続的な勝利を収めることができるようになるだろう。

また、ジャガーズは別のカテゴリーでもラムズの足跡をたどることになる。そのカテゴリーとは若さだ。マクベイHCは2017年に30歳という若さでラムズのヘッドコーチに採用された。グラッドストーンは34歳でジャガーズのフロントオフィスを引き継ぐことになっている。

グラッドストーンは39歳のコーエンとともに採用されたことについて「正確に言えば、年齢について話したかどうかは分からない」と話している。

「興味深いのは、2人とも最初から謙虚な態度をとっていることで、それによって多くの物事が簡単かつスムーズに進んでいるように感じている。それと同時に、私たちにはダイナミックな人材を有しているという自信と理解があり、それは利用可能なツールを見極め、それを適用し、実行する自分たちの能力だ。だから、プロセスの一部として年齢について考えたことはないし、これまでの会話でその話が出たこともない」

すなわち、グラッドストーンはジャガーズの利益のために現代的なプロセスをより巧みに利用できるという点で、自分の若さを利点だと考えている――少なくとも、本人はそのように話している。52歳のボセリは年長者であり、本人もそれを「年を取っているから気になるんだ!」とユーモアを交えて認めている。

とはいえ、グラッドストーンの発言には真実が含まれており、誰もが常に優位性を追求しているリーグにおいて、若さは有利に働く。別の利点があるとも考えているコーエンは次のように説明した。

「このリーグでは、大学を卒業したばかりの選手たちとつながりを持つ必要がある。すでに話したように、このゲームは常に進化し、変化している。選手たちとつながりを持てるか? それは私にとって本当に重要なことだ。スタッフや人事部門、トニーなど、私たち全員がフィールドで最高の成果を出すために選手たちとつながることができるか? それは本当に重要なことだ」

前HCダグ・ペダーソンの下では大きな問題になっていなかったものの、ジャガーズはロッカールームとフロントオフィスのつながりが欠如している状態に慣れている。以前にトム・コフリンがエグゼクティブとして復帰した際も、選手たちからの人気を集めることができず、コフリンの解雇は当時、選手たちの間でかなり支持されているように見えた。

当時所属していた選手のほとんどはすでにチームを離れている。しかし、NFLはドラフトを通じて大学生を獲得することで補填されているビジネスであり、若い選手たちを迅速にまとめることができるとすれば、それは若いコーチとジェネラルマネジャーだろう。ジャガーズは今後2年間で大量のドラフト資本を手にしており、十分に選手を補填できるはずだ。

そうした機会を楽しみにしているグラッドストーンは、次のように話している。

「要するに、重要なポジションに才能ある選手がたくさんいるということだ。そして、これからの2シーズンで自由に使えるドラフト資本の量を考えると、そこで何ができるか本当にワクワクする。次の2年間でNFLのどのチームよりもドラフト資本が多いことを考えるとなおさらだ」

「ロサンゼルス・ラムズでは、まったく同じケースが2サイクル続いた。実際、これは私が独自の立場からナビゲートできる状況だし、このロースターを引き続き発展させる手段として活用するのが楽しみだ」

コーチが先に採用されたものの、グラッドストーンとコーエンはロサンゼルスで過ごしていたという共通の経歴を持っているため、最初から同じ方向を向いているはずだ。時が経てば分かることだが、彼らはお互いを知っていることが、スムーズにスタートを切るのに役立つことを期待している。

「私たちはルーツが同じだから、デフォルトで方向性が一致している」と述べたグラッドストーンはこう続けた。

「プロセスを通じて、今回の機会で最も魅力的でワクワクした点は、リーダーシップの構造がロサンゼルスで慣れ親しんだものと似ていることだ。それこそ私が成功できる環境だと分かっているし、この業界で成功を収めるために必要な要素でもあると考えている」

【RA】