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ビルズWRシャキールが4年最大89億円の契約延長にサイン

2025年02月26日(水) 08:42


バッファロー・ビルズのカリル・シャキール【Todd Rosenberg via AP】

2024年シーズンにブレイクアウトを果たしたカリル・シャキールが大きな報酬を手にする。

現地25日(火)、バッファロー・ビルズとキャリア3年目のワイドレシーバー(WR)シャキールが4年最大6,020万ドル(約89億6,661万円)の契約延長に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが情報筋の話をもとに報じた。シャキールは契約時に3,200万ドル(約47億6,609万円)の保証金を受け取るとラポポートとペリセロはつけ加えている。

その後、ビルズはシャキールの契約を2029年シーズン末まで延長することを発表。

ビルズのジェネラルマネジャー(GM)ブランドン・ビーンは火曜日にNFLスカウティングコンバインの場で「ファンでも選手でも、うちのチームの誰に聞いても、カリルや彼がもたらしたものについて悪く言う人を見つけるのは難しいだろう」と述べている。

「彼はまさに“ランチ・ペール(勤勉な労働者)”気質を持つバッファローニアンだ。彼がバッファロー出身じゃないことは分かっているが、多くを語らずとにかく毎日取り組んでいる。頼りになる存在で、自分の元にボールが飛んでくれば、たいていしっかりとキャッチする選手だ」

WRステフォン・ディッグスの退団後にその役割を引き継いでクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンのナンバー1ターゲットとなった初年度に、シャキールは大きな活躍を見せた。25歳のシャキールは15試合に出場してレシーブ数(76回)、レシーブヤード(821ヤード)、タッチダウンレシーブ数(4回)でキャリアハイを更新。レギュラーシーズンを通して安定した活躍を見せたシャキールは、プレーオフでもその安定感を維持し、プレーオフでの3試合でいずれも6回のキャッチを記録して試合平均58ヤードを獲得した。

シャキールの正確なルートランと確かなキャッチ能力は、重要な場面でアレンから信頼されていた。シャキールが成功させたレシーブのうち約半分(35回)が第1ダウン獲得につながっている。また、俊足のワイドレシーバーとしてあいたスペースを見つける能力も重要な要素となり、獲得したレシーブヤードの大半(597ヤード)はキャッチ後に獲得したものだった。

シャキールがアレンの頼れるターゲットとして新たな役割を担うことでさらに成長すると見込んでいるビルズは、数シーズンにわたって居場所を用意することでシャキールに報いている。ドラフト5巡目指名を受けたシャキールにとっては、まさに心温まるサクセスストーリーだ。しかし、マック・ホリンズやアマリ・クーパーがフリーエージェント(FA)となる中、ビルズにはまだ課題が残されていると言えよう。

【RA】