コマンダースがDTアレンにトレード追求を許可
2025年02月26日(水) 09:17
ワシントン・コマンダースのディフェンシブラインにおける主力選手の1人が2025年に他チームに移籍するようだ。
現地25日(火)、コマンダースがプロボウルに2度選出された経歴を持つディフェンシブタックル(DT)ジョナサン・アレンのトレードに関する話し合いを進めており、トレード追求を許可することでアレンが理想的な移籍先を見つける手助けをしようとしていると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが報じた。
契約最終年を迎えるアレンは2025年に1,550万ドル(約23億0,543万円)を受け取る予定だが、その基本給は保障されていないとラポポートとペリセロはつけ加えている。
ジェネラルマネジャー(GM)アダム・ピータースはNFLスカウティングコンバインの場で報道陣に対し、コマンダースはアレンに他の機会を探るチャンスを与えたいと考えていると明かした。
ピータースGMはアレンについて「彼は契約の最終年を迎える。彼とその代理人に他の機会を探るチャンスを与えたいと思い、話し合った。だから、彼にそうさせるつもりだ」と述べている。
コマンダース守備陣の要として約10年にわたって活躍してきたアレン。ドラフト1巡目指名を受けたバージニア州出身のアレンは、過去8シーズンでインテリアディフェンシブラインからサック42回、クオーターバック(QB)ヒット118回、タックルフォーロス60回を記録している。ここ数年間は、同じくドラフト1巡目指名を受けたアラバマ大学出身のノーズタックル(NT)ダロン・ペインとタッグを組み、コマンダース最大の強みとなっているディフェンスを支えてきた。
現在30歳のアレンは2024年シーズンに多くのケガに見舞われ、胸筋の断裂によって8試合の出場にとどまった。それでも、シーズン後半に復帰を果たし、プレーオフ進出に貢献。チームはその勢いのままNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームまで勝ち進んだ。
コマンダースはアレンの不在に備えてきたようで、ペインとは2023年シーズン開幕前に4年9,000万ドル(約133億8,638万円)の契約を結び、2024年ドラフトでは傑出したDTジャーザン・ニュートンを2巡目で指名している。
ディフェンシブラインに影響力のあるリーダーを求めているチームにとって、アレンは理想的な存在だ。トレードが成立しなかった場合、コマンダースはキャップナンバーを減らすためにアレンを放出する可能性もある。
アレンが市場に出れば、グレッグ・ローゼンタールが選ぶ2025年NFLフリーエージェント(FA)トップ101のリストで上位にランクインする選手となるかもしれない。
【RA】