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プロボウルに9回選出されたOTピータースが引退、シーホークスのフロントオフィスの一員に

2025年02月26日(水) 10:12


シアトル・シーホークスのジェイソン・ピータース【AP Photo/Kyusung Gong, File】

NFLで20年間プレーし、プロボウルに9回選出された経歴を誇るオフェンシブタックル(OT)ジェイソン・ピータースのキャリアが幕を閉じた。

現地25日(火)、シアトル・シーホークスのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・シュナイダーはインディアナポリスで実施されている2025年NFLスカウティングコンバインの場で、ピータースがNFL選手としてのキャリアを終えると報道陣に明かしている。

シュナイダーGMは、2023年にシーホークスの一員としてNFL最後の試合に出場したピータースが、シーホークスの選手人事担当副社長であるモーリス・ケリーを補佐するとコメント。その後、ピータースがフロントオフィスでベテランのメンターとなることをチームが発表している。

オールプロに2回選出された経歴を持つ43歳のピータースは、プロフットボールの殿堂のオール2010年代チームのメンバーにも選ばれており、2017年シーズンには負傷して出場はできなかったものの、フィラデルフィア・イーグルスの一員としてスーパーボウルリングを獲得している。

ドラフト外フリーエージェントとしてNFL入りしながらも、カントンで殿堂入りする可能性が高いと見られているピータースは、バッファロー・ビルズでキャリアを開始し、2004年から2008年までそこに在籍した。イーグルスにトレードされた後もプロボウル級のプレーを見せ続けたピータースは、NFL屈指のレフトタックル(LT)となっている。アキレス腱(けん)の断裂によって全試合を棒に振った2012年シーズンを含め、キャリアを通してケガと闘ってきたピータースは、2009年から2020年までイーグルスに所属し、リーグ屈指のオフェンシブラインを築く上で重要な役割を担った。そのレガシーは2021年にシカゴ・ベアーズに加入した後も引き継がれたが、シカゴでの1シーズンでキャリアは終息に向かっていった。その後は2022年にダラス・カウボーイズ、2023年にシーホークスに加入している。

ピータースは昨年、練習生としてシーホークスに在籍していたが、最終的には練習生の故障者リザーブ(IR)に登録され、静かにキャリアを終えた。

アーカンソー大学でディフェンシブラインマン(DL)としてプレーした後、タイトエンド(TE)に転向したピータースは、その運動能力を武器にNFLではオフェンシブタックルとして活躍。身長約193cm、体重149kgのピータースは現代のNFLの基準では巨漢とは言えないが、その多才さ、指導を受け入れる姿勢、高いフットボールIQによって際立った存在となっていた。

今後、それらの特性は引退後のキャリアにも役立つかもしれない。

「ジェイソン・“ザ・ボディーガード”・ピータース」

「引退とNFLでの素晴らしいキャリアに祝福を」

「9回のプロボウラー。2回のファーストチーム・オールプロ。スーパーボウルチャンピオン」

「並外れたキャリア。ジェイソン、引退おめでとう!」

【RA】