ファルコンズが放出したDTグレイディー・ジャレットがベアーズと3年63億円で契約
2025年03月11日(火) 09:54
ディフェンシブタックル(DT)グレイディー・ジャレットが10年のキャリアで初めて、アトランタの地を離れた。しかし、所属チームのない状態は、わずかな時間で終わっている。
現地10日(月)にアトランタ・ファルコンズにリリースされてからわずか数時間で、ジャレットがシカゴ・ベアーズと3年4,350万ドル(約63億8,471万円)の契約を結んだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報じた。
4月に32歳になるジャレットは、10年のキャリアのすべてをアトランタで過ごしてきた。そのジャレットがシカゴへと移ることで、サック40回を記録して中団の一角となっていたベアーズのディフェンシブフロントがアップグレードされるだろう。ベアーズはこの契約に先立ち、元インディアナポリス・コルツのエッジであるダヨ・オディンボと3年4,800万ドル(約70億4,411万円)の契約に合意していたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えている。
ファルコンズのオーナーであるアーサー・ブランクは、ジャレットのリリースに際して次のようにコメントした。
「過去10年の間、グレイディーはファルコンズとアトランタの街の両方を代表する存在として、真のプロフェッショナリズムとリーダーシップ、謙虚さのお手本となってきた。フィールド上のチームキャプテンやプロボウラーとしてだけではなく、フィールド外での卓越した人間として、また、家族の一員としても、グレイディーの成長を見守ってこられたのは栄誉だった。フットボール選手としての比類ないスキルに加え、グレイディーはロールモデルでもあり、逆境の中にあって、いつでも立ち上がる力を示してきた。彼の影響はゲームをはるかに超え、粘り強さや周囲の人々への愛は、私だけではなく、チームメイトたち、スタッフ、各世代のファルコンズファンに伝わっている」
「グレイディーのアトランタへのゆるぎないコミットメントは、10年にわたって彼がコミュニティに還元しようと献身してきたことにあらわれている。それは、栄誉あるウォルター・ペイトンNFLマン・オブ・ザ・イヤーにファルコンズから2度ノミネートされるにふさわしい姿勢だった。このビジネスにおいて、われわれには難しい決断に直面するときがある。今回も、その例外ではない。私自身、ファルコンズ全体、そしてアトランタの街を代表して、われわれはグレイディーのフィールド内外における信じられないほどの貢献を称賛するとともに、感謝の気持ちを伝えたい。グレイディーは永遠にファルコンズファミリーの一員であり、われわれはここで彼をずっと応援し、活躍を願っている」
ジャレットとオディンボは、昨シーズンに何名かの才能を抱えながらも、アンドリュー・ビリングスの負傷によって低迷するようになっていたベアーズ守備陣に加わる。フリーエージェンシーを控え、ベアーズのジェネラルマネジャー(GM)であるライアン・ポールズは、チームがエッジラッシャーと、突破力を持つインテリアの両方を求めていることを示唆していた。
2015年ドラフトの5巡目で指名されたジャレットは、過去10年の中で、リーグでも優れたインテリアディフェンダーの1人へと成長してきた。アトランタでの10シーズンでプロボウルに2度選出され、サック36.5回を記録。ファルコンズで唯一の、安定したディフェンシブラインの脅威だと見られることが多かった。
フリーエージェンシーの序盤において最も活発に動いているチームの1つであるベアーズは、月曜日にフリーエージェントのセンター(C)ドリュー・ダルマンとも3年契約で合意している。ダルマンはベアーズが2025年に追加した、3人目のインテリアオフェンシブラインマンだ。過去数日で、ベアーズはトレードによってカンザスシティ・チーフスのガード(G)ジョー・トゥニーと、ロサンゼルス・ラムズのセンター(C)ジョナ・ジャクソンを獲得している。
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