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パンサーズがCBジェイシー・ホーンと4年147億円で契約、Sトレボン・モーリグも加入

2025年03月11日(火) 11:19


カロライナ・パンサーズのジェイシー・ホーン【AP Photo/Rusty Jones】

現地10日(月)カロライナ・パンサーズがセカンダリー強化のために、2つの大きな動きに出た。

まず、パンサーズはコーナーバック(CB)ジェイシー・ホーンと4年1億ドル(約147億0,447万円)の新契約を結んでおり、この契約によってホーンはリーグで最高額の支払いを受けるディフェンシブバックになると、現地10日(月)に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えた。ラポポートによれば、7,000万ドル(約102億9,200万円)の保証金が含まれているとのことだ。

それから数時間後、パンサーズはフリーエージェンシーで獲得可能な中でもトップクラスのセーフティ(S)であるトレボン・モーリグとの契約に合意。この契約は5,100万ドル(約74億9,845万円)、最大6,000万ドル(約88億2,171万円)になるとラポポートおよびNFLネットワークのトム・ペリセロが報じている。

バックエンドの強化だけで満足することのないパンサーズは、ディフェンシブラインに巨体を誇る2人を追加。元カンザスシティ・チーフスのディフェンシブタックル(DT)ターショーン・ワートンが3年最大5,400万ドル(約79億4,224万円、3,000万ドル/約44億1,153万円保証)の契約に合意したと、NFLネットワークのマイク・ガラフォロが伝えた。一方、ラポポートによれば、ロサンゼルス・ラムズのDTボビー・ブラウン三世も3年2,100万ドル(約30億8,807万円)、インセンティブで2,700万ドル(約39億6,995万円)に達する契約でチームに加わることになっているという。

かつてドラフト上位10位以内で指名されたホーンは、リーグで最高のコーナーの1人であることを証明することを目指し、2024年シーズンを迎えていた。インターセプトは1回にとどまったものの、ホーンは初めてプロボウルに選ばれたこのシーズンに、先発15試合でパスブレイクアップ13回、サック2.0回をマークしている。

新契約によって、ホーンはシーズン平均で2,500万ドル(約36億7,588万円)を受け取ることになり、これまでにコーナーの最高額だった2つの契約――マイアミ・ドルフィンズのジャレン・ラムジー(年平均2,410万ドル/約35億4,344万円)とデンバー・ブロンコスのパトリック・サーテイン二世(年平均2,400万ドル/約35億2,765万円)を上回ることになった。

25歳のホーンは、年額2,400万ドルの契約を結ぶDTデリック・ブラウンを上回り、パンサーズで最高額を受け取る選手にもなる。キャリア通算37試合の先発で、ホーンはインターセプト5回、パスディフェンス26回、サック2回、タックルフォーロス8回をマークしてきた。

26歳のモーリグも、守備陣の立て直しを図るパンサーズにとって、新たな若手選手となる。NFLの若手セーフティの中でも優秀な選手として頭角を現してきたモーリグは、過去2シーズンにラスベガス・レイダースでインターセプト5回を記録している。

同じく26歳のワートンは、昨シーズンにチーフスでキャリア最多の10試合に先発し、キャリアハイのサック6.5回をマーク。それによってキャリア通算の数字をほぼ2倍にしたワートンは、5シーズンでサック13.5回を数えている。一方のブラウンはランを止める役割の方に注力してきた。ラムズでの4年間で、先発30試合を含む49試合に登場したブラウンは、昨シーズンにキャリア最高のタックル41回を決めている。

2024年シーズンのラッシングディフェンスがリーグ最下位に沈んだパンサーズが守りを固める上で、2人の存在が大きな役割を果たすはずだ。ワートンとブラウンが効果的に流れを変えることができれば、ホーンにとっても、新加入するモーリグにとっても、それぞれの契約に見合った活躍するための恩恵になるだろう

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