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カーディナルスがDEジョシュ・スウェットと4年111億円で契約へ

2025年03月11日(火) 12:02


フィラデルフィア・イーグルスのジョシュ・スウェット【Logan Bowles via AP】

ディフェンシブエンド(DE)ジョシュ・スウェットが新たな報酬を得る日が、予想通りやってきた。

元フィラデルフィア・イーグルスのエッジラッシャーで、第59回スーパーボウルで優勝した経験を持つスウェットが、アリゾナ・カーディナルスと4年7,600万ドル(約111億6,717万円)、4,100万ドル(約60億2,941万円)保証の契約内容に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地10日(月)に伝えた。

この新しい提携には、大きな意義がある。

スーパーボウルで圧勝するまでの道のりでイーグルスの苛烈な守備陣の主要メンバーだったスウェットには、大型契約を結ぶことが予想されていた。スーパーボウルの大舞台で、スウェットはサック2.5回、タックル6回を記録。しかし、イーグルスにとどまれば、その力を最大化することはできなかっただろう。スウェットはその道を選ぶ代わりに、かつての守備コーディネーター(DC)で、現カーディナルスヘッドコーチ(HC)のジョナサン・ギャノンの元に行くことを決断。ギャノンはスウェットをこれまでで最も実りあるシーズンに導いており、その中にはプロボウルに登場した2021年や、キャリアハイのサック11回をマークした2022年が含まれている。

今回の契約はスウェットのこれまでの最高年平均額を600万ドル近く上回る。7シーズンでサックが2ケタ越えしたのは1度のみの選手に対しては、高すぎると思われるかもしれない。しかし、クリーブランド・ブラウンズのマイルズ・ギャレットが年額4,000万ドル(約58億7,690万円)という驚異的な額でエッジのマーケットを塗り替えていると同時に、カーディナルスは今もロースター再建モードにある。そういった状況においては、理にかなった動きだったと言えよう。NFLでスウェットがその価値を証明する場所があるとすれば、それはギャノンの指揮下にあるアリゾナのはずだ。

カーディナルス守備陣は2024年の大部分で、セーフティ(S)ブッダ・ベイカー以外には目立って有名な選手がいない中で、期待以上の実績を残してきた。スウェットの加入は、そのユニットを前進させるための最初の一歩になる。

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