バッカニアーズがWRクリス・ゴッドウィンと再契約、OLBハサン・レディックも加入へ
2025年03月11日(火) 12:48
タンパベイ・バッカニアーズがNFLの交渉期間の早い段階で動いた。
バッカニアーズがスターワイドレシーバー(WR)クリス・ゴッドウィンと大型の再契約を結ぶとともに、実力を証明するための1年契約によってパスラッシャーのハサン・レディックを加えている。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが状況を知る人物の話を元に、現地10日(月)に伝えた。
ゴッドウィンは3年6,600万ドル(約97億1,157万円)、4,500万ドル(約66億2,018万円)保証の契約にサインしたとラポポートは報じている。ラポポートによれば、29歳のゴッドウィンはタンパにとどまるために、少ない金額を受け入れたとのことだ。バッカニアーズも後にゴッドウィンとの再契約について発表した。
ゴッドウィンは昨シーズンの序盤に大活躍し、キャッチ50回で576ヤード、タッチダウン5回をマークしていたものの、シーズン第7週にひざに重傷を負ってしまった。
そのケガにもかかわらず、シンシナティ・ベンガルズがティー・ヒギンズにフランチャイズタグを指定したのを受け、ゴッドウィンはフリーエージェントにおけるワイドレシーバーのトップの選択肢と見なされていた。
スロットで優勢な状況を作り出し、アウトサイドでも競り勝てる多才なターゲットであるゴッドウィンは、ルートランニングの洞察力やYAC(ヤードアフターキャッチ)の能力も優れている選手だ。そのゴッドウィンを、衰えを感じさせないマイク・エバンスや成長中のジェイレン・マクミランと組み合わせることで、クオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドにはNFLでも屈指のトリオが手元にいることになる。
マクミランがシーズン後半に調子を上げてきたことから、ゴッドウィンは2025年に新攻撃コーディネーター(OC)ジョシュ・グリザードの下、スロット中心の役割に戻ると予想される。昨シーズン序盤、ゴッドウィンはリアム・コーエンOCの下で、ワイドアウトとして起用されることの方が多かった。
ゴッドウィンを契約下にとどめることは、ジェネラルマネジャー(GM)ジェイソン・リヒトにとっての優先事項だったが、それはパスラッシュのアップグレードについても同様だった。レディックとの1年契約が、それにつながっている。
ラポポートは状況を知る人物の話を元に、レディックが1年1,400万ドル、1,200万ドル保証の契約内容に合意したと報じた。
フィラデルフィアからニューヨーク・ジェッツにトレードされた2度のプロボウラーであるレディックは、チームに昇給を求めてホールドアウトするという混沌のシーズンを終えている。この試みはうまくいかなかった。30歳のレディックは最終的にチームに合流したものの、ギャンググリーンで過ごした10試合は、かなり落胆させる結果となっている。レディックはサック1回、タックル14回という数字を残した。
バッカニアーズはモチベーションを高めたレディックが2025年に巻き返し、昨シーズンが例外的なものだったと証明することに賭けている。ベテランをチームに迎えるのはまずはスタートラインだが、その動きも、リヒトオーナーが2025年NFLドラフトの序盤で他のエッジを加えることを除外しない。
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