セインツが元チーフスSジャスティン・リードと3年46億円で契約へ
2025年03月12日(水) 10:52
ニューオーリンズ・セインツがセカンダリーのバックエンドを補強する中で、おもしろい偶然の一致が見られている。
チーフスの卓越したセーフティ(S)だったジャスティン・リードが、セインツと3年3,150万ドル(約46億6,309万円)の契約を結ぶ見込みだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地11日(火)に伝えた。リードが合意した内容には、サイン時に完全保証される2,250万ドル(約33億3,061万円)が含まれているという。
リードがニューオーリンズへ移動する前に同じ道をたどったセーフティが、今のセインツにいる。ヒューストン・テキサンズからカンザスシティ・チーフスへ移籍し、現在はニューオーリンズにいるタイラン・マシューだ。マシューは火曜日に、セインツにとどまるために契約の再構築に合意。それから数時間で、リードの加入が報じられている。
ドラフト3巡目でテキサンズに指名されたスタンフォード大学出身のリードは、2022年にこれからセインツと結ぶと見込みのものと同様の契約でチーフスに加入。プレーを決める能力を持つリードは、チーフスで過ごした3シーズンで2回のスーパーボウル優勝を経験した。2022年のチーフス加入以降、プレーオフを含めて59試合のすべてに先発し、この期間でセーフティの中で最多のディフェンシブスナップ(3,575回)でプレーしている。
リードはチーフスでベストシーズンを送り、2024年には『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』のディフェンシブグレードで77.7をマークした。また、2017年のルーキーシーズン以降で最多のパスディフェンス(9回)も記録している。
リードが合流することになるセインツ守備陣のバックフィールドには、マシュー、コーナーバック(CB)アロンテ・テイラー、ニッケルバックのウゴ・アマディ、2024年の2巡目指名選手であるCBクール・エイド・マッキンストリーがいる。セインツは屈強なコーナーバックであるマーション・ラティモアを、2024年のトレード期限にワシントンへと送り出した。また、CBポールソン・アデボ(ニューヨーク・ジャイアンツに移籍)にも別れを告げていたものの、今回は守備の最も深いところにニューフェイスを加えようとしている。
第59回スーパーボウルでフィラデルフィア・イーグルスに完敗し、チーフスが陣営を立て直している最中に、リードがこれからチームメイトになる選手とまったく同じ道をたどって、新たなホームを見いだした。ルイジアナ出身のリードは、この帰郷が最高の機会になることを願っている。
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