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セインツDEジョーダンが契約を再編、15シーズン目も現役続行へ

2025年03月13日(木) 13:36


ニューオーリンズ・セインツのキャメロン・ジョーダン【AP Photo/Gerald Herbert】

ニューオーリンズ・セインツの象徴的な存在はどこにも行かない。

ディフェンシブエンド(DE)キャメロン・ジョーダンがセインツと契約再編に合意し、2025年に15年目のシーズンを迎えることになったと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報じた。

ジョーダンはソーシャルメディアで自身の復帰を明らかにしている。

プロボウルに8回選出された経歴を持つ35歳のジョーダンは、2024年シーズンにタックル34回、サック4回を記録したが、36歳で迎えるシーズンのキャップナンバーが2,000万ドル(約29億5,856万円)となっていた。ジョーダンが素晴らしいキャリアをセインツで続けるための解決策を両者が見出したのは明らかだ。

地域社会に根付いた存在であるジョーダンは、2024年にセインツからウォルター・ペイトンNFLマン・オブ・ザ・イヤー賞の候補として3度目の選出を受けた。

昨シーズンのホーム最終戦でラスベガス・レイダースに敗れた後、その場の雰囲気に浸っていたことから、ジョーダンは退団の可能性を感じ取っているように見えた。また、ジョーダンはセインツでなくとも2025年には現役を続行するつもりだとも語っていたが、その考えはもう必要なくなった。

ジョーダンはセインツにとどまり、昨季を5勝12敗で終えたチームを立て直し、いくつかのマイルストーンを達成することを目指している。

14シーズンのキャリアで、ジョーダンは6シーズンでサック10回以上を達成し、クオーターバック(QB)ヒット233回、タックル716回、サック121.5回を記録。プロフットボールの殿堂の2010年代オールディケイドチームにも選ばれている。

そのキャリア通算成績は、ジョーダンがどれほどフランチャイズに影響を与えてきたかを示していると言えよう。

ジョーダンはセインツで、ドリュー・ブリーズの228試合に次いでチーム史上2番目に多い226試合に出場しており、驚くべきことにこれまでに欠場したのはわずか2試合だ。ジョーダンはサック数でも、殿堂入りを果たしたリッキー・ジャクソンの123回に次いでチーム史上2位につけている。あと1シーズン、チームで過ごせば、ジョーダンはこの2つの記録をいずれも更新できるだろう。

ジョーダンはサック13回、タックル62回、QBヒット28回、キャリアハイとなる11回のパスブレークアップを記録し、キャリアで唯一のインターセプトリターンタッチダウンを決めた2017年にオールプロに選出された。ジョーダンはそのシーズンから6シーズン連続でプロボウルに選出されている。

2017年はジョーダンとチームにとって重要な年だった。

最終的にスーパーボウル出場は果たせなかったものの、2017年から2020年にかけて、ジョーダンはリーグ屈指のパスラッシャーとなり、セインツは最も優れたフランチャイズの1つとなっていた。セインツはその期間に毎年、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区を制し、11勝以上を挙げている。また、ブリーズが優秀なオフェンスを率いる中で、ジョーダンは平均12回のサックを記録してディフェンスをけん引していた。

セインツは2020年より後にプレーオフ進出を果たしていない。ジョーダンと同い年で誕生日も近い新米ヘッドコーチ(HC)ケレン・ムーアの下で新たな時代に乗り出すにあたり、セインツにはゴールドとブラックのユニフォームを身にまとったジョーダンも戻ってくる。

【RA】