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テキサンズCBスティングリーJr.が3年134億円の契約に合意、リーグ最高額の報酬を得るDBに

2025年03月18日(火) 08:58


ヒューストン・テキサンズのデレク・スティングリーJr.【AP Photo/David J. Phillip, File】

ヒューストン・テキサンズが仲間の1人を確保した。

現地17日(月)、テキサンズがコーナーバック(CB)デレク・スティングリーJr.と8,900万ドル(約132億9,430万円)の保証を含む3年9,000万ドル(約134億4,367万円)の契約延長に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報道。

スティングリーJr.の年俸(3,000万ドル/約44億8,122万円)はディフェンシブバック(DB)の最高額を更新するもので、わずか1週間前にカロライナ・パンサーズのジェイシー・ホーンが樹立した記録(年俸2,500万ドル/約37億3,435万円)を上回るものとなった。スティングリーJr.の代理人として今回の契約をまとめた『Athletes First(アスリート・ファースト)』のデイビッド・マルゲタは現在、トップクラスの年俸を誇る3人のコーナーバックと2人のセーフティ(S)の代理人を務めている。

5月1日(木)の期限までにスティングリーJr.の新人契約の5年目オプションを行使することは考えるまでもないほど明白な選択肢だと見られていたが、テキサンズはそうするのではなく、フリーエージェント(FA)になるずっと前に生え抜きの優秀なディフェンダーに報いることを選んだ。

2022年ドラフト全体3位で指名を受けてテキサンズに加入したスティングリーJr.は、最初の2シーズンで将来を期待される選手となったが、2024年シーズンを迎えるにあたってはケガが最大の懸念材料となっていた。スティングリーJr.はルーキーシーズンに8試合、2シーズン目に6試合を欠場している。

しかし、スティングリーJr.は昨シーズンにケガの問題を乗り越えて全17試合に出場。プレーのレベルをさらに高め、キャリアで初めてプロボウルとオールプロに選出された。

23歳のスティングリーJr.は2年連続で5回のインターセプトをマーク。パスディフェンス(18回)でNFL内2位につけ、『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』のカバレッジグレード(84.4)でも全コーナーバックの中で2位となった。この高評価の一因は、最も近い守備選手として相手のレシーブ成功を90回のターゲットのうち42回に抑え、パス成功率を46.7%、パサーレーティングを56.9に制限したことにある。

重要なのは、スティングリーJr.がプレーオフでさらに輝きを増したことだ。テキサンズが32対12と驚異的な勝利を収めたワイルドカードラウンドのロサンゼルス・チャージャーズ戦で、スティングリーJr.はインターセプト2回、パスディフェンス5回を記録している。

昨シーズン開幕当初はクオーターバック(QB)C.J.ストラウドやオフェンスが大きな注目を集めていたが、テキサンズを2年連続でプレーオフ進出に導いたのは、いかなる停滞期にもチームを支えたディフェンスだった。

テキサンズはトータルディフェンスで6位、パスディフェンスで6位、ランディフェンスで11位という優れた成績を残している。

テキサンズのセカンダリーはすでに優秀だが、主力選手たちは現在も成長段階にある。6月に24歳になるスティングリーJr.は、CBカマリ・ラシター(22歳)、Sジェイレン・ピートリ(25歳)、Sケイレン・ブロック(21歳)らと共に、グループのリーダーとなっている。トレードでチームに加入する見込みのC.J.ガードナー・ジョンソンもまだ27歳だ。

成長を続けているユニットの中でも特に急成長を遂げているスティングリーJr.が、さらに3年間チームにとどまることが決まった。

【RA】