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ベンガルズWRのチェイスとヒギンズ、チームメイトでいられることとバロウの支持に感謝

2025年03月19日(水) 11:37


シンシナティ・ベンガルズのジャマール・チェイスとティー・ヒギンズ【AP Photo/Kareem Elgazzar, File】

シンシナティ・ベンガルズはジャマール・チェイスとティー・ヒギンズの契約を延長することで、ワイドレシーバー(WR)陣の将来に関するしつこい質問をついにやめさせることができた。

チェイスとヒギンズが正式に契約にサインし、メディアに向けてコメントを発表した現地18日(火)はお祝いムードに包まれている。また、それは2人が報酬を得てシンシナティにとどまることを支持する発言をしていたクオーターバック(QB)ジョー・バロウへの感謝が示された日にもなった。

1年以上もの間、ベンガルズについて議論する際にはほとんど人がその将来に焦点を当てていた。チェイスは常にレシーバー市場をリセットする存在であり、ベンガルズがチェイスを引きとめるために必要なことを何でもする可能性は高かったが、ヒギンズの将来はそれほど確実ではなかったと言える。フランチャイズタグをつけられたヒギンズにとって、2024年シーズンは実力を証明するための1年となり、その将来に対する疑問も残っていた。

2024年シーズンが終わりに近づくと、バロウは2人に関する質問に答え始めた。バロウは驚くほど自信を持った様子で、ベンガルズが両選手を維持する方法を見つけると確信していると明言。それから約1カ月を経て、バロウの願いはかなっている。

チェイスはバロウが交渉に与えた影響について「彼がちょっとした情報を出して、俺たちの味方になってくれたのは、大きな助けになったと思う」とコメント。

「それが一番デカかったと思う。クオーターバックからだとなおさらな。俺やティーが他の誰かを支持するのとはわけが違う。クオーターバックが俺たちを支持してくれたからこそ、俺たちがここにたどり着くための道が開けたんだと思う」

トップ2のレシーバーに好条件の契約を提示してチームに引きとめられることは滅多にないことだ。しかし、チェイスにとってはヒギンズとチームメイトであり続けることが常に目標となっていた。報道陣がヒギンズをWR2と表現した際には訂正し、“ワイドレシーバー1B”と呼び直したチェイスは次のように話している。

「俺は本当にティーが出て行かないように努力した。ジョーがどうかは分からないけど、試合に出るときにティーがいなかったら、とにかくまったく楽じゃないんだ。分かるだろ。だから、ティーがいてくれたら俺の仕事は楽になるし、俺も彼の仕事を楽にする。俺たちがいることでランニングバック(RB)の仕事も楽になる。試合全体でゆとりを持てるようになるし、他の人にも余裕ができる。つまり、彼は大きな助けになるんだ」

バロウ、チェイス、ヒギンズの3選手を今後4年間、チームにとどめる契約をまとめたことで、ベンガルズはスーパーボウル出場を狙える位置に立ったと言える。ベンガルズはすでに一度その舞台に立ったが、ケガや守備力の不足により、その舞台に返り咲くことはできていない。2024年シーズンには守備面の問題が顕著になり、なぜベンガルズが年間6,900万ドル(約103億1,359万円)という巨額の資金を2人のパスキャッチャーに費やし、ディフェンスを改善するためにそのキャップスペースを活用しないのか、という正当な疑問が生じている。ベンガルズは守備陣が脆弱なせいで、オフェンスが30点以上を獲得した試合で4敗を喫した。

ベンガルズはチームで最も優秀なパスラッシャーであるディフェンシブエンド(DE)トレイ・ヘンドリックソンとも新契約を結ぶと見込まれている。ヘンドリックソンは今春、トレード追求の許可を得たものの、現実的な市場は形成されていない。そのため、ベンガルズはヘンドリックソンとの契約も成立させられると考えている。

ヒギンズは「間違いなく、トレイには戻ってきて、ふさわしい報酬を得てもらいたいと思っている。彼はこの数年間、うちのディフェンスにとって素晴らしい存在だった。間違いなくトレイにはうちのチームに戻ってきてもらいたい」と強調した。

ベンガルズが守備面の強化を試みる時間はまだある。また、彼らはオフェンスを十分に補強し、準備が整っていることを認識している。

財政面の問題が解決したことで、3人は契約に関する質問に答えるのをやめ、最も重要な目標に焦点を当てられるようになった。それは、スーパーボウルに返り咲き、優勝することだ。

「可能性はある。すでに経験があるし、どんな感じか分かっている」と語ったチェイスは「正直に言えば、俺たちはそこにたどり着けると思っていなかったときに、それを成し遂げた。そこに到達するために必要なことは分かっている。早く始めないといけないし、ただ早く始めるだけじゃなくてあらゆることに備えて準備を整えないといけない」と続けている。

【RA】