ドルフィンズQBウィルソン、「今でもこのリーグで先発になれると信じている」
2025年03月26日(水) 11:41
クオーターバック(QB)ザック・ウィルソンはトゥア・タゴヴァイロアのバックアップとしてマイアミ・ドルフィンズと1年契約を結び、いわゆるジャーニーマン(数々のチームを渡り歩く選手)としてのフェーズに突入している。
控え選手として契約したものの、ウィルソンは現在も自分自身をQB1だと見なしているようだ。
『Associated Press(AP通信)』によると、ウィルソンは現地24日(月)に「俺は今でもこのリーグで先発になれると信じている。いつ機会が訪れようとね」と話し、「だからこそ、最高のチームとコーチ陣がそろう最高の環境に身を置いて、できる限り最善を尽くそうとしている」と続けたという。
ニューヨーク・ジェッツはウィルソンを2021年ドラフトの全体2位で指名した。ブリガムヤング大学(BYU)出身のウィルソンにとって、ジェッツ時代は明らかに“厳しい”ものだったと言える。ウィルソンは最初の3シーズンで33試合に先発したが、多くの若手クオーターバックが不安定なチームで経験する浮き沈みに苦しんだ。その間の成績はパス成功率57%、6,293ヤード、タッチダウン23回、インターセプト25回。特に、ジェッツでの最終シーズンでアーロン・ロジャースが負傷した後は先発から外されたり、また戻されたりする事態となった。
ウィルソンは2024年シーズンをデンバー・ブロンコスで過ごし、ヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンの下で学んだ。ボー・ニックスの控えとなったウィルソンは、レギュラーシーズンの出場機会はなかったものの、マイルハイシティで過ごした1年間で多くを学んだと明かしている。
「NFLでの動きやポケットでの意識、スムーズに進行を進めてボールを手から離す能力、それから単純に試合の理解度についても、リーグでの初年度からどんどん良くなっていると感じている」とウィルソンは語った。
マイク・マクダニエルHCの下で学習と成長を続け、タゴヴァイロアの後ろでメンタル面の感覚を磨き続けることを望んでいるウィルソンは、次のようにコメントしている。
「気に入らない点なんてあるわけない。ものすごく爆発力のあるオフェンスだ。マクダニエルコーチを筆頭に、全員が素晴らしい仕事をしている。トゥアがチームに入ってからどれほど成長したか見てきただろ。俺はただ、彼らと一緒にいられることにワクワクしている」
ドルフィンズにとって理想的なのは、タゴヴァイロアが完全な健康状態を維持し、ウィルソンが転機を迎えたかどうかを確認する必要がないことだ。しかし、タゴヴァイロアが負傷すれば、25歳のウィルソンにはチャンスが巡ってくる。
かつてジェッツでプレーしていたクオーターバックたちはここ数年、価値を再評価されており、ジーノ・スミスとサム・ダーノルドはニューヨーク以外で成功を収められることを証明した。ウィルソンがその次の例になる可能性は十分にあるだろう。
【RA】