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バイキングスから先発を任せると「言われていなかった」ことに満足しているQBマッカーシー

2025年03月26日(水) 12:46


ミネソタ・バイキングスのJ.J.マッカーシー【AP Photo/Bruce Kluckhohn】

ミネソタ・バイキングスは最近、2025年シーズンを迎えるにあたってJ.J.マッカーシーを先発クオーターバック(QB)として起用する方針を明らかにした。その情報を知っていた人物はメッセージのやりとりにマッカーシーを加えていなかった。

2025年NFLPAゴルフ・クラシックの場で出演した『Up & Adams Show(アップ&アダムス・ショー)』で、ケイ・アダムスから先発になることを知ったタイミングについて質問されたマッカーシーは、チームから明確に告げられたことはなく、その必要もなかったと答えている。

現地25日(火)、マッカーシーは「チームからは言われていなかったし、それでよかったと思っている。毎日、自分でそれを勝ち取れるように努力しているからね。与えられたいと思ったことは一度もない。そのチャンスを与えてもらうのは、特権であり、素晴らしい機会だ。俺はただ毎日それを最大限に生かしていくだけだ」と語った。

行動は言葉よりも雄弁に語るものだ。バイキングスが新たな先発クオーターバック候補を探し求めず、サム・ダーノルドやダニエル・ジョーンズを確保するために大金を投じなかったことは、キャリア2年目のマッカーシーに対するチームの考え方を明確に物語っている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは先週、バイキングスがマッカーシーに対する複数のトレードオファーを拒否し、ミシガン大学出身のマッカーシーを最優先の選択肢として進めることを計画していると報道。

このニュースは、バイキングスがベテランQBアーロン・ロジャースを追い求めない理由の1つとして伝えられた。

ドラフト全体10位で指名を受けた後に膝のケガでルーキーシーズンを棒に振ったマッカーシーにバイキングスが先発の機会を与えるのは理にかなっていると言えよう。

現時点で最も重要なのは健康状態だ。アダムスに対して“絶好調”だと明かしたマッカーシーは次のようにコメントしている。

「100パーセントの状態だと言える。でも、とにかくリハビリのプロセスを継続して、そこからぶれないようにしている。外部のことに対して規律を守り、無駄に力を入れたり、余計なことをしたりしないようにしている」

22歳のマッカーシーは1年間見て学んだことがフルタイムの先発として準備を整えるのに役立つはずだと語った。

「ものすごくありがたいことだった。本当の意味で考え、内省し、ルーティンを見つける静かな時間だったからね。特に、この仕事のキャリア序盤に、頼りにできて継続できるルーティンを見つけることは若手選手にとってものすごく重要だ。だから、自分にとってはそれが一番大きかったと言える」とマッカーシーは話している。

バイキングスにとって一番重要なのは、ドラフト1巡目で指名したクオーターバックが2025年に健康を維持し、ケビン・オコンネルHC(ヘッドコーチ)のオフェンスで試合の流れを変えるような存在になることだろう。

【RA】