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NFL競技委員会がダイナミックキックオフの恒久化とリプレーアシストの拡大を提案

2025年03月27日(木) 09:31


NFLロゴ【NFL】

現地3月30日(日)から4月1日(火)に実施される年次リーグミーティングで検討される事項に、さらに2つの提案が追加された。

まずはキックオフについての提案だ。昨シーズン、NFLは選手の安全性向上と魅力を失いつつあったプレーに新たな興奮をもたらすことを目的として、ダイナミックキックオフ形式を導入した。リーグはその変更を若干の調整を加えた上で恒久的なものにしたいと考えている。

現地26日(水)にリーグの競技委員会が提出した提案には、タッチバックに関する変更が含まれている。具体的には、ボールがエンドゾーンに蹴り込まれた際のボール位置を30ヤード地点から35ヤード地点に変更するというもので、これにはキック側のチームがボールをエンドゾーンではなくランディングゾーンに蹴るように促し、リターンを増加させるという狙いがある。また、キック側のチームがオンサイドキックを試みる際の制限を緩和する提案も含まれている。これは、第4クオーターでなければならないという条件が撤廃される一方で、オンサイドキックを宣言するには相手に後れを取っている状況でなければならないという条件が維持されるというものだ。さらに、今回の提案ではキック側とリターン側の両チームにおけるアラインメント要件の変更も含まれている。

昨シーズンにマンデーナイトゲームとして実施されたボルティモア・レイブンズ対タンパベイ・バッカニアーズ戦では、オンサイドキックのルールをめぐって一時的に混乱が生じた。インターネット検索で、試合中のオンサイドキック試行回数に制限があるとの誤った情報が表示される事態が発生したからだ。実際には、試行回数に制限はなく、第4クオーターでなければならないという条件があるだけだった。今回の提案では、ルールをより明確にするとともに、チームが望めばオンサイドキックをより早い段階で行えるよう、第4クオーターでなければならないという条件の排除が含まれている。

もう1つの提案は、試合の判定を正確に行うためにリプレーオフィシャルの役割を拡大することを望むファンの心に響くはずだ。競技委員会は、リプレーオフィシャルがフィールド上の審判に“プレーの具体的かつ客観的な側面について助言すること、および/または明瞭かつ明白な映像証拠がある場合に試合運営上の問題に対処すること”ができるよう権限を拡大することを提案。これにより、映像を自由に確認できる立場にある者が、フィールド上の審判が正しい判断を迅速に行えるようサポートすることが可能になる。

この提案が可決されれば、“明瞭かつ明白な映像証拠”が存在する場合に、無防備な選手へのヒット、フェイスマスク、ホースカラータックル、トリッピング、ラフィング・ザ・キッカー、ランニング・イントゥ・ザ・キッカーといった反則に対するフラッグを取り消すことができるようになる。

新たに2つの提案が議題に加わったことで、リーグの意思決定者たちは多くの変更点を検討することになった。すべての提案は全チームの75%(24チーム)の承認を得ることで採択される。

「年次リーグミーティングに先立ち、@NFLのクラブが2025年シーズンに向けた3つのルール変更を提案」

「@packersは規則12第1条の変更を提案。現在の規定はこちらから確認できる」

「クラブ規則変更提案」

「規則12第1条」

「攻撃側の選手が、スナッパーの真後ろに並び、スナップを受けるチームメイトをスナップ直後に押す行為を禁止する」

【RA】