バイキングスGM、QBロジャースとの話し合いやQBマッカーシーを先発に起用する道筋について発言
2025年03月27日(木) 11:03
クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースはまだ契約を結んでいない状態であり、ミネソタ・バイキングスと契約する可能性がささやかれていたが、それが実現することはなさそうだ。
現地26日(水)にこの件について多くを語ったバイキングスのジェネラルマネジャー(GM)クウェシ・アドフォ・メンサに尋ねてみるといい。
アドフォ・メンサGMは「今はあらゆるシナリオを考慮した上で現状に満足しているし、もちろん、J.J.マッカーシーについてはたくさん議論することになるだろう」と説明。
「しかし、私たちは昨オフシーズンに迎え入れたブレット・リピンについて、素晴らしい判断を下し、迅速に決断して対応することができ、周囲の評価以上に優れたアスリートで、正確なパスを投げる選手だと考えているから、彼には期待している。そして、他のポジションと同様に、そのポジションを強化できるかどうかは常に模索するつもりだ」
ジェネラルマネジャーとしては比較的一般的な発言だが、アドフォ・メンサGMはロジャースとマッカーシー――昨年のドラフトで1巡目指名を受けるも、膝のケガでルーキーシーズンを棒に振った――を比較してどう考えているのかについて詳しく説明するよう求められている。
ロジャースは競争相手として見なされるのか、それとも単なるベテランバックアップとして扱われるのか。
アドフォ・メンサGMは水曜日に報道陣に対して「多くのことを解決したいのだ」と語った。
「競争だけではなく、先発でなくてもプレーできる能力や、その他のさまざまなことを求めている。とにかくさまざまなダイナミクスを解決しようとしているだけだ。私はアーロンに特化して言っているわけではなく、一般的にその決定の中で成し遂げようとしていることについて話している」
ロジャースがバイキングスに加われば、ブレット・ファーブのキャリアパスをたどることになる。しかし、ファーブとは異なり、マッカーシーがロースターにいる限り、ロジャースがフランチャイズを救う存在と見なされることはない。バイキングスはマッカーシーの存在により、今月初旬にサム・ダーノルドをフリーエージェント(FA)として手放すことを決断した。
マッカーシーの存在は、ロジャースを追い求める価値がないとバイキングスに納得させるのに十分なのかもしれない。一方、41歳のロジャースも必要に応じて代役を務める経験豊富なバックアップ選手と見なされることに興味がない可能性がある。
アドフォ・メンサGMはチームとロジャースの話し合いについて「誰もが率直に話せていたと思うが、今は自分たちが進む方向に満足しているし、そういう形で話を終えた」と振り返り、こう続けた。
「最終的には彼次第だ。契約を結んでおらず、このチームのメンバーでもない選手について話すのは難しい。将来に向けてどのような決断を下すかは最終的に本人次第だが、私たちはそのあたりで話を終えた」
「ケビン(オコンネルHC/ヘッドコーチ)とロジャースが今も素晴らしい関係にあることは知っているし、今後も関係を続けて話し合いをしていくだろう。しかし、私は今、ここにいる2人の選手や今後の人事プロセスに集中している」
ロジャースがチームとの将来について熟考を続ける中、最も可能性の高い移籍先としてピッツバーグ・スティーラーズの名前が挙がっている。そうした中で、バイキングスは2024年ドラフトで1巡目指名したマッカーシーに目を向け続けている。まだ正式に先発に指名されたわけではなく、マッカーシー自身も今週、QB1だとは告げられていないと明かしているが、バイキングスはマッカーシーがそのポジションを獲得する姿を見守ることに意欲的なようだ。
「皆さんはQB1とかそういった話をよくするが、私たちがJ.J.を指名するために費やしたリソースや、これまで経てきた長いプロセスなどを考慮すると、ここへきて“それは違う”と言うことはできない」とアドフォ・メンサGMは述べている。
「それが、私たちが望み、目指している結果だ。ドラフトプロセスでも、負傷前の練習でも、このオフシーズンでも、彼はあらゆるチェックポイントで基準を満たし、私たちの期待を上回ってきた。だから、私に未来を予測する能力はないが、このオフシーズンの競争から得られる結果について予想していることはお話しすることができる」
「しかし、集まって素晴らしいアイデアを出し合い、誰でもプレーできるように準備を整えたクオーターバックルームを構築することだけではなく、誰かが数試合を出場する必要がある場合に備えて保険を用意することも私たちの仕事だ。人事部門としての私たちの仕事は、あらゆる選択肢を検討し、可能な限り最良の結果に向けて準備を整えておくことだ」
その選択肢にはロースターにいる選手(マッカーシーとリピン)が含まれており、見通しが変わればロジャースも選択肢に加わる可能性がある。しかし、現時点でアドフォ・メンサGMとバイキングスはロジャースなしで前進していくことに満足しているようだ。そして、マッカーシーが先発の仕事をうまく遂行することを期待している。
【RA】