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ドラフト全体1位指名権に関して「すべての選択肢を今も検討中」とタイタンズGMボルゴンジ

2025年03月27日(木) 11:48


テネシー・タイタンズのジェネラルマネジャー(GM)マイク・ボルゴンジ【AP Photo/George Walker IV】

テネシー・タイタンズはマイアミ大学ハリケーンズのクオーターバック(QB)キャム・ウォードへの関心を一段と高め、現地24日(月)に行われたプロデーには多くのスタッフを送り込んだ。また、金曜日にナッシュビルで行うセッションで再びウォードと会うと明言した上で、他チームがドラフト全体1位指名権を求める場合は多大な努力が必要になるとのメッセージも広めている。

こうした動きは、今オフシーズンにクオーターバック陣を強化していないタイタンズがウォードをフランチャイズQBとして獲得しようとしていることを示しているのだろうか。それとも、ウォードを欲しがっているチームから巨額のオファーを引き出すための動きなのだろうか。

タイタンズのジェネラルマネジャー(GM)マイク・ボルゴンジはチーム公式サイトのジム・ワイアットに対し、すべての選択肢を検討する可能性があると述べている。

マイアミ大学のプロデーの場で、ボルゴンジGMは「すべての選択肢を今も検討中だと言っていい」とコメント。

「私は最初から、すべてのプロセスを経たいと話していた。そして、オフェンシブラインの構築が自分たちの最優先事項だと感じていた。そこで、(オフェンシブタックル/OT)ダン・ムーアJr.と(ガード/G)ケビン・ザイトラーを獲得した」

「今、私たちは大学のクオーターバックたちとのプロセスを進めているところだ。だが、現時点ではまだすべての選択肢が残されていると言える」

今オフシーズンで注目すべきロースターの動きの1つとして、タイタンズが確実な先発クオーターバックを補強しなかったことが挙げられる。タイタンズは水曜日を迎えるにあたり、QBウィル・レビス――現体制や現コーチ陣によってドラフトされた選手ではない――と数々のチームを渡り歩いてきたバックアップQBブランドン・アレンの2人だけをロースターに残していたが、水曜午後にベテランQBティム・ボイルと契約を結んだ。

現状では、オフシーズンワークアウトに臨む上で十分な戦力が備わっているとも、シーズン開幕を迎える上で必要な高い能力を持つ選手がそろっているとも言えない。

フリーエージェント(FA)のベテラン選手のほとんどはすでに移籍先が決まっているため、長期的な先発候補を見つける場所として、次に最も可能性が高いのはドラフトだろう。問題は、タイタンズがウォードあるいは別の選手をドラフト全体1位で指名するのか、その指名権をトレードして他の方法でシグナルコーラーを獲得するのかだ。

これはドラフト前の駆け引きだと言えよう。

【RA】