マホームズのバックアップとして練習に“良いエネルギー”をもたらしたいと語るチーフスQBミンシュー
2025年03月28日(金) 12:03
ガードナー・ミンシューは昨年のオフシーズンに先発クオーターバック(QB)の座を争っていた。しかし今年の役割は、3度のスーパーボウルMVPに輝いた選手の控えに徹することだ。
開幕戦の先発を務めた翌年、ミンシューはパトリック・マホームズの保険としてカンザスシティ・チーフスと契約した。自身の立場については、チームを支えることがすべてだと話している。
今週にミンシューは『Kansas City Star(カンザスシティ・スター)』に対し、「スカウトチームとしてでも、ミーティングでパットをサポートすることでも、練習に良いエネルギーをもたらすことでも、とにかくチームの勝利に貢献できるなら、どんなことでも引き受けたいと思っている」と語った。
過去7年間、チーフスのバックアップQBの役割は主にミーティングでの支援やアドバイスの提供に限られ、出番があるとすればシーズン第18週の消化試合だった。マホームズがケガで欠場した試合は、キャリア通算でわずか2試合しかない。
もっとも、2022年のスーパーボウル制覇に向けたプレーオフでは、マホームズが足首を負傷した際にはチャド・ヘニーが重要なスナップを任される場面もあった。それでも、直近でバックアップを務めた2人は基本的に控えに徹している。カーソン・ウェンツは2023年のシーズン第15週、マホームズが足首を痛めた際にクリーブランド・ブラウンズ戦で8スナップに出場し、大敗を喫した第18週の試合では他のポジションの控え組とともに先発を務めた。またその前の年には、ブレイン・ギャバートが2試合でリリーフを務め、シーズン最終戦にも出場している。
ミンシューは、スーパーボウル制覇を目指せるチャンスと並んで、ヘッドコーチ(HC)アンディ・リードの存在がチーフス移籍の決め手になったと明かした。
「カンザスシティを選んだ大きな理由のひとつがそれだ」とミンシューは述べている。
「昔からリードHCのオフェンスの大ファンなんだ。自分がフィットできるシステムだと、前からずっと思っていた」
NFLでの6年間で、ミンシューは毎シーズン少なくとも2試合に先発出場してきた。フィラデルフィア・イーグルスでは明らかにバックアップの立場でありながら、通算4試合に先発している。だが、チーフスはその2試合以上の先発出場というミンシューの記録が2025年で途切れることを願っている。
ミンシューの役割は、映像分析の際にマホームズをサポートし、万が一ケガによって元MVPのマホームズが出場できなくなった場合にのみ、チーフスのポストシーズンに向けた計画に狂いが生じないよう備えることにある。
「NFLで先発QBを務めるのは本当に大変なことだ。とくにマホームズのような選手には、とてつもない期待が常にのしかかってくる」とミンシューは話している。
「そんなとき、クオーターバックルームに安心して本音を吐けたり、笑い合えたりする空間があることがすごく大事なんだ。そうした小さなことが、1週間、そして1年を乗り切る力になる」
【R】