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WRディッグスのペイトリオッツ入りについて、「いい発奮剤になる」とジュリアン・エデルマン

2025年03月28日(金) 15:26


ヒューストン・テキサンズのステフォン・ディッグス【AP Photo/Maria Lysaker】

ニューイングランド・ペイトリオッツの選手が最後にシーズン1,000ヤード超えを記録してから5年が経過した。最後にその大台を達成したのはワイドレシーバー(WR)ジュリアン・エデルマンであり、1試合平均60ヤードを最後に記録したのもまた彼だった。

この状況を打破しようと考えたペイトリオッツは、今週、WRステフォン・ディッグスと3年契約を結んだ。ケガから復帰するベテランワイドアウトが軌道を修正し、ボスを欠いていたレシーバールームを率いてくれると期待してのことだ。

2024年シーズンを途中離脱するまで、ディッグスは6年連続で1,000ヤード超えを達成していた。ミネソタ・バイキングスでの2015年ルーキーシーズンを除き、毎年平均60ヤード以上を獲得し続けている。

決してオフェンスの中心ではなく、8試合でシーズンを終えた昨年のヒューストン・テキサンズでも、そのままいけば1,054ヤードを狙える平均62ヤードを獲得していた。2024年のペイトリオッツで試合平均獲得ヤードのトップは、タイトエンド(TE)ハンター・ヘンリーの42ヤードだ。

ニューイングランドで最後に輝いたレシーバーであるエデルマンは、かつての所属クラブにディッグスが加わることを歓迎している。3度のスーパーボウル王者はロブ・グロンコウスキーとやっている自身のポッドキャスト『Dudes on Dudes(デューズ・オン・デューズ)』のエピソードで、ディッグスが昨シーズンに放り出されたバッファロー・ビルズにやり返そうとしているという考えを気に入っていると話した。

「ステフォン・ディッグスがニューイングランドに来るっていうシチュエーションはいいね。ステフォン・ディッグスはまだビルズにムカついているってことだ」とエデルマンは言っている。「そこには渇きがあり、切迫感がある。ニューイングランドの練習でミーティングルームにいる時、彼の尻に火がつくということだ。それをみんなも利用できる。レシーバールームのみんなの尻にも火がつくことになるだろう」

ディッグスがクオーターバック(QB)をいら立たせがちだという評判をエデルマンは意に介さず、一方でディッグスが努力をしないという話は1度も聞いたことがないと指摘した。

「彼が自分の技術向上のためにどれだけ努力し、どんなに多くのことに取り組んでいるかについては誰も何も言わない。つまり、意欲あふれるステフォン・ディッグスがいることは、ニューイングランドのレシーバールームと呼ばれる部屋にいる若手フットボール選手たちにとって、すごく大きな利益があるってことだ」

ディッグスは若手QBドレイク・メイの恩恵となることができる。31歳の今でも1オン1で勝つことができ、ディフェンシブバックに打ち勝って、特に第3ダウンでオープンになることができる。昨年、重要なダウンにおいてメイはオープンになった信頼できるターゲットがいない状況に繰り返し直面した。健康な状態のディッグスがいれば、メイはそういうタイプの選手を手に入れたことになる。

エデルマンによると、もう1つの利点は若いワイドアウトルームにディッグスがもたらすプロフェッショナリズムだという。

「あそこには若手フットボール選手が多い」とエデルマン。「そうした若手がプロフェッショナルの日々の仕事ぶりを見られるのはすごくいいことだ。プロフェッショナルが日々どんな準備をするのか。プロフェッショナルがどう体をケアするのか。ステフォン・ディッグスがそれをやっているというなら、ぜひとも迎えるべきだ。あの部屋には少しベテランのリーダーシップが必要だからね」

いつものオフシーズンと同様、ペイトリオッツは状況改善のために金を投じた。今回の場合は3年6,900万ドル(約104億0,634万円)、2,600万ドル(約39億2,123万円)を保証するという契約だった。ここ5年ほどペイトリオッツにいなかったワイドアウトルームのリーダーにディッグスがなれるとしたら、これは手堅い取引といえるだろう。

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