ニュース

負傷前に“リズムに乗っていた”ジャイアンツTEジョンソン、2年目に「大きな違い」を実感

2025年07月05日(土) 09:24

ニューヨーク・ジャイアンツのテオ・ジョンソン【AP Photo/Matt Patterson】

ニューヨーク・ジャイアンツの2年目のタイトエンド(TE)テオ・ジョンソンは本領を発揮できると信じている。

その感覚を持ち始めたのは、新人として臨んだ2024年シーズンの終盤に差し掛かった頃だった。しかし、ジョンソンは手術が必要になる足のケガに見舞われ、最後の5試合を欠場することになった。

ジョンソンはポッドキャスト『Giants Huddle(ジャイアンツ・ハドル)』で「慣れてくるにつれて、その感覚が芽生え始めた」と語り、こう続けている。

「自分のリズムに乗るってこういうことなんだって実感できたし、何度も試合に出場する中で、こうあるべきだっていう考えが浮かんでくるような感じだった。今年はこのまま良い形で終えられそうだと思っていた矢先にケガをして、ものすごく落ち込んだ。でも、それと同時に望みもあった。オフシーズンをフルに使って準備したり、自分の課題を解決したりできると思ったからね。間違いなく、良いタイミングで波に乗っていた感覚があったけど、残念なことにケガに妨げられてしまった」

2024年ドラフト4巡目で指名されたジョンソンは、昨シーズンに徐々に調子を上げていった。

最初の4試合ではキャッチ3回で37ヤードという記録にとどまったものの、ジョンソンはその後転機を迎え、記録を残せなかったシーズン第7週の試合を除き、10月以降に出場したすべての試合で少なくともキャッチ3回、30ヤード以上を記録した。そして、負傷したシーズン第13週の時点で、キャッチ29回、331ヤード、タッチダウン1回の成績を残している。

その数字は、デトロイト・ライオンズのTEサム・ラポルタ(2023年)やラスベガス・レイダースのTEブロック・バワーズ(2024年)の新人時代の成績と比べると見劣りするかもしれないが、彼らのように記録ずくめのシーズンを送ることは、タイトエンドというポジションにおいては例外的なケースだ。

自身の能力を示し、学びを得た今、ジョンソンは2025年にさらに大きなインパクトを残す準備を整えている。

2年目を迎えるにあたり、昨シーズンとの違いを尋ねられたジョンソンは「ものすごく大きな違いだ。プロのフットボール選手であることがどういうことなのか、今は分かっている。(新人の頃は)週ごとに学んでいた」と答えた。

しかし、インパクトを残すには試合に出られる状態でなければならない。その目標を念頭に置いてオフシーズンを過ごしているジョンソンは、次のように語った。

「今年の自分にとって一番大事なことは17試合に出場することだ。それが最優先事項。これまで以上にリカバリーや健康管理、体に入れるものを真剣に考えている。自分にとって最大の目標は、健康維持を最優先にし、17試合を通じて常に出場できるようにすることだと思っている」

TEポジションのトップに立つジョンソンの後ろには、グレッグ・ドゥルシッチ、ダニエル・ベリンジャー、クリス・マンハーツ、7巡目指名された新人のトーマス・フィドン二世、ドラフト外フリーエージェントのジャーメイン・テリーが控えている。

ジョンソンは、ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボール率いるオフェンスのタイトエンドにとって重要な役割であるブロックを最後までやり切るために、体の調整を行なっていると語ったものの、ジャイアンツにはマンハーツのように、それを主な役割とする選手もいる。ジョンソンはパスキャッチャーとして大きな成果を挙げる可能性が高く、基礎を固めた今、レシーブ面でさらに多くの役割を担うことに意欲を示している。

「今年はオプションプレーで今まで以上に多くのことができる良いチャンスがあると思う」とジョンソンはコメント。

「第3ダウンでのいろんなプレーだ。タイトエンドとしてものすごくワクワクする内容だし、自分のスキルセットやプレースタイルを生かせるさまざまなコンセプトがある。ランニングシームをうまく織り交ぜつつ、中距離のオプションタイプのルートも組み込むことになると思う」

長年にわたってクオーターバック(QB)ポジションが不安定だったジャイアンツだが、うまくいけば、今季は先発を務める見込みのクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソン、あるいはジェイミス・ウィンストン、ジャクソン・ダート、トミー・デヴィートといった選手たちから安定したプレーを引き出せるだろう。

ジョンソンは1シーズンの経験を積んで成長した選手として、今度こそ全試合に出場することを目指しつつ、そのプロセスを支えるために全力を尽くすはずだ。

【RA】