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「活気に満ちた」QBダーノルドとの仕事を楽しみにするシーホークスHCマクドナルド

2025年04月06日(日) 11:45


シアトル・シーホークスのサム・ダーノルドとヘッドコーチ(HC)マイク・マクドナルド【AP Photo/Lindsey Wasson】

シアトル・シーホークスがフリーエージェント(FA)のクオーターバック(QB)サム・ダーノルドと契約したことを受け、ヘッドコーチ(HC)マイク・マクドナルドは必死に新たなQB1のことを知ろうとしている。

そして、これまでに把握したことには満足しているようだ。

マクドナルドHCは『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』で「数週間前までサムとは関係がなかったから、興味深いと思うし、これまでの会話は素晴らしいものだった」とコメント。

「彼の人生や旅路に関わってきた人々が、彼についてポジティブなことばかり話すのを聞くのは、とても素晴らしいことだ。USC(南カリフォルニア大学)時代にダーノルドと関わりがあり、現在もうちのチームに所属している人も何人かいる」

「私が一番楽しみにしているのは、毎日一緒に働くことになる人、リーダー、チームメイト、選手たちだ。これまでの会話から、彼は素晴らしい状態にあると思っている。活気に満ちていて、意欲的で、うちにいる他の選手と同様に、すぐに馴染んでいくはずだ」

マクドナルドHCが就任してから2年目を迎えるにあたり、大幅な改革を実施してきたシーホークスは、ワイドレシーバー(WR)のタイラー・ロケットやD.K.メットカーフを手放す代わりにクーパー・カップやマルケス・バルデス・スカントリングを獲得し、ドラフトで補強する可能性も秘めている。また、ダラス・カウボーイズで11年間活躍してきたディフェンシブエンド(DE)デマーカス・ローレンスもパスラッシュを強化するためにシーホークスに加入した。

最も重要なのは、司令塔がチームを率いる準備が整っていることだろう。ダーノルドはシーホークスがジーノ・スミスをラスベガス・レイダースにトレードすることに合意した数日後に契約を交わした。

2008年と2009年以降で初めて2年連続でプレーオフ進出を逃したシーホークスは、ダーノルドが他のメンバーたちとすぐに溶け込むことを期待している。

そして、2024年シーズンに10勝を挙げるもあと一歩のところでプレーオフ進出を逃したシーホークスは、ロースターの入れ替えがあったにもかかわらず、今度こそその目標を達成できると感じている可能性が高い。

マクドナルドHCがダーノルドの中に見出している、チームが本格的なタイトル争いに戻るために尽力しようとする意欲は、ドラフト全体3位指名を受けてから歩んできた険しい道のりによって培われたものだろう。

2018年にニューヨーク・ジェッツに指名されたダーノルドは3シーズンで13勝25敗、タッチダウン45回、インターセプト39回という成績にとどまった。カロライナ・パンサーズでも2シーズンにわたって苦戦した後、サンフランシスコ・49ersに移ったダーノルドは、カイル・シャナハンHCの指導下でバックアップQBとして学ぶという、ある意味でリハビリのようなシーズンを過ごした。

そして、ミネソタ・バイキングスに加入した昨季にブレイクアウトを果たし、14勝3敗の成績を収め、4,319ヤード、タッチダウン35回、インターセプト12回を記録。キャリアで初めてプロボウルに選出された。

それでもダーノルドに対して批判的な意見を持つ人はおり、特に、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)第1シードをかけたデトロイト・ライオンズとのシーズン第18週の試合で大敗したことや、それに続くワイルドカードラウンドでロサンゼルス・ラムズに敗れたことは批判の対象となった。

しかし、シーホークスはシーズンを通して好調だったことを踏まえ、2試合の不調には動じることなく、ダーノルドと3年1億0,500万ドル(約152億8,102万円)の契約を結んだ。

27歳のダーノルドは数年ぶりに、紛れもなく先発QBの座を与えられている。

マクドナルドHCはこれまでに築いてきたダーノルドとの関係に手応えを感じているようだ。

彼らはこれからの数カ月で、そうした楽観的な見方をもとに仕事に取り組み、9月にそれに見合った結果を出すことを目指すだろう。

【RA】