ジェッツの最初の目標はプレーオフやスーパーボウルではなく“文化の構築”とグレンHC
2025年04月09日(水) 09:55
今週、ニューヨーク・ジェッツはオフシーズンプログラムのフェーズ1を開始。フローラムパークの文化を変えることを目指す新ヘッドコーチ(HC)アーロン・グレンは小さな一歩を踏み出した。
現時点で、グレンHCは勝敗やポストシーズン進出、ロンバルディトロフィー獲得について話すことを気にかけていない。建設開始時の優秀な建設業者と同様に、グレンHCが今後の数週間で目指している唯一の目標は基礎を築くことだ。
『The New York Post(ニューヨーク・ポスト)』によると、グレンHCは先週に「私にとってそれはプロセスであり、これについてはスタッフとも話した」と明かしたという。
「私はプレーオフについて話すためにここにいるわけではないし、選手たちが初めて集まるときにスーパーボウルの話をするためにここにいるわけでもない。私にとって重要なのは、実際にそこまでたどり着くまでのプロセスだ。真っ先に実現したいと考えているのは、これまで話してきた文化を確立することと、チームの環境を整えることの2つだ」
新しいコーチはしばしば文化を変えることについて語る。グレンはデトロイト・ライオンズ在籍時にダン・キャンベルHCが常に低迷していたチームを魅力的な強豪チームへと育て上げるのを手助けし、その中で実際に文化を変えた。グレンのライオンズ時代の経験が、長年苦戦してきたジェッツが正しい方向に進むための手掛かりとなるだろう。
「文化は人で決まる」と述べたグレンHCは「このチームにふさわしい人たちを集め続けることで、文化は変化していく。これは私がずっと前に学んだことだ。私が上から激励のスピーチをしても、それは文化とは何の関係もない。文化は、チームに迎え入れる人たちによって決まるのだ。私は選手だけのことを言っているわけじゃない。コーチやサポートスタッフのことも言っている。私たちはチームにふさわしい人たちを迎え入れるという点で本当に良い仕事をしようとしている。そうすることで、文化は最終的に変化するだろう」と続けた。
グレンHCは今週、初めてベテラン選手に向けて話す際に、プロセスの第一歩における課題に焦点を当てるつもりだ。プロセスの各段階の重要性を無視したり、飛ばしたりすることはない。
「(オフシーズンプログラムの)フェーズ1が実際に何を意味するのかを理解しないと」とグレンHCは強調している。
「私たちはより大きく、より速く、より強く、より爆発的になることを目指している。現時点で選手たちに考えてもらいたいのはそれだけだ。戦略を練る時間はたくさんあるし、スーパーボウルやプレーオフについて話す時間もたっぷりあるが、今はチームの中で文化を構築し、環境を整えることが、私にとって最も重要なことだ」
まずは文化だ。スキームや期待について考えるのは後回しでいい。
基礎が整っていなければ、嵐のようなNFLシーズンではすべてが崩れ去ってしまうだろう。
【RA】