セインツQBカーが肩を負傷、2025年のプレー状況は不明
2025年04月12日(土) 16:00
2025年シーズンに向けた道のりで、ニューオーリンズ・セインツは今後に大きな影響をもたらしかねない予想外の障害に遭遇した。
クオーターバック(QB)デレック・カーが肩をケガしており、来るシーズンでプレーできるかどうかは分からない状況だと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地11日(金)の午後、伝えた。
ラポポートによれば、カーは手術の可能性も含めて考えられる選択肢を検討しているとのこと。セインツは2025年NFLドラフトで全体9位の指名権を持っており、カーの肩の状況によっては動きが大きく変わるかもしれず、今後の方針にもかかわってくることになる。
34歳のカーは、セインツでの2年目となった2024年シーズンに手と斜筋のケガで7試合を欠場した。
元々、カーの2025年には不確実要素が詰まっていた。2月初旬にケレン・ムーアがヘッドコーチ(HC)に決まってから、カーのニューオーリンズでの未来にはしばらく不透明感が漂っていた。セインツがカーの報酬をサインボーナスに変更し、2025年の関係継続が決まるまでは、両者が離別の道を選ぶのではとの推測も流れていた。
合意によって、司令塔の座についての当面の疑問は解決されたものの、長期的な不確実性は残ったままだった。ドラフトが差し迫ってきた今、チームが将来に向けて育成するためのクオーターバックを確保するために指名権を使ったとしても誰も驚かない。たとえベテランエッジラッシャーで15年目のNFLシーズンを迎えようとしているディフェンシブエンド(DE)キャメロン・ジョーダンがその考えに興味を持たないとしても。
こうなると、チームがドラフト計画の修正を強いられる可能性もある。カーがあまりプレーできない見込みだとすれば、セインツは低迷した2024年と同様にQBスペンサー・ラトラーとジェイク・ヘイナー(さらに低確率でベン・ディヌッチも含む)から先発を選ばねばならない状況に直面するかもしれない。ラトラーとヘイナーのプレーについてはすでに十分に見極められており、カーに比べれば明らかに天井は低いものの、ラトラーの方がわずかに良い選択肢となる。
金曜日にベテランQBジョー・フラッコがクリーブランド・ブラウンズとの契約を発表し、セインツにとってベテランの選択肢はごく限られている。アーロン・ロジャースはまだ契約可能だが、彼はそう長くないうちにピッツバーグ・スティーラーズと手を組むことになりそうだ。
必要に迫られ、セインツがより真剣に――そして思ったよりもだいぶ早期に――今月後半のドラフトでクオーターバックを求めたとしても驚かないでほしい。
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