CBパトリック・ピーターソンがカーディナルスの一員として引退、13シーズンのキャリアに幕
2025年04月12日(土) 17:48
パトリック・ピーターソンが引退する。その公式発表はすべてが始まった場所で行われる。
8度のプロボウルに選出されたコーナーバック(CB)は現地14日(月)にアリゾナで、カーディナルスのメンバーとして引退する。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが11日(金)、伝えた。カーディナルスは2011年に全体5位でピーターソンを指名したチームだ。
ピーターソンの優れたキャリアは13年に及ぶNFLシーズンをもって幕を閉じることになった。それはカーディナルスでの10年にわたる輝かしいシーズンに始まって、ミネソタ・バイキングスへと場所を移し、現在34歳のピーターソンにとって最終年となる2023年を過ごしたピッツバーグ・スティーラーズへと続いた。
砂漠地帯をキャリア終結の地に選んだというのはピーターソンによく合っている。
彼が初めてNFLに登場した舞台がアリゾナであり、1つのシーズンで歴代最多となる4回のパントリターンタッチダウンを決めてルーキー記録(およびNFLタイ記録)を作り、プレーメークできるパントリターナーとしてプロボウルやオールプロのファーストチームに選ばれた。
しかし、ピーターソンを他の選手と分けたのは、ロックダウンコーナーとしての才能だった。
クオーターバック(QB)たちはすぐにピーターソンの方へボールを投げることを警戒するようになり、そのプロセスでレシーバーたちはいら立ち、相手オフェンスが対応に苦慮する中で大きなブラックホールが現れた。ルーキーシーズンに続いてピーターソンは、相手チームのナンバー1ワイドアウトをカバーするCBとして7年連続でプロボウルに選ばれている。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、スーパーボウル時代になってからNFL最初の8シーズンで毎年欠かさずプロボウルに選ばれた守備選手はピーターソンを含めて5人(他の4人はアーロン・ドナルド、デリック・トーマス、ローレンス・テイラーとジョー・グリーン)だという。
9年目のシーズンを迎える前にピーターソンはさらに2回オールプロに選出されており、カーディナルスでの圧倒的な活躍は2010年代のオールディケイドチームのメンバーとして永遠に記憶されるだろう。
2020年シーズン終了後、ピーターソンはフリーエージェントとしてバイキングスと契約し、頼れるベテランとして2シーズンをミネソタで過ごした。32歳になって臨んだ2022年シーズンでも、バイキングスで5回のインターセプトをマークし、チームはプレーオフに進んだ。
2023年には同様の役割としてスティーラーズと契約し、最後のシーズンでも17試合をプレーして2回のインターセプトを決め、やはりポストシーズン進出を果たしている。
その素晴らしきキャリアにおいてプレーオフでの成功こそ果たされることはなかったが、タックル649回、インターセプト36回(インターセプトリターンタッチダウン2回)、パスブレーク122回、ファンブルリカバリー12回を記録したピーターソンは、間違いなくこの時代のトップCBの1人として記憶されることになる。
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