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ハムストリングの回復具合に自信を見せるカウボーイズQBプレスコット

2025年04月13日(日) 09:15


ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット【AP Photo/Chris Szagola】

ダラス・カウボーイズのクオーターバック(QB)ダック・プレスコットには、2025年NFLシーズン第1週までまだ十分な時間がある。

しかし、昨季にハムストリングを負傷したプレスコットは、今すぐ試合に出られるほど十分に回復したと確信しているようだ。

チーム公式サイトによると、プレスコットは現地11日(金)に実施された第35回『Children’s Cancer Fund(小児がん基金)』のイベントに参加した際に「もし今日、試合に出なければならないとしたら、間違いなく出ることができる。大事なのは、健康を維持して17回でも、20回でも、チャンスが来た時に何回でも出場できるようにしておくことだ」と語ったという。

31歳のプレスコットは昨シーズン第9週に見舞われたハムストリングの部分断裂――腱の一部が骨から引きはがされた状態――からの回復を目指している。その試合に敗れて3勝5敗となったカウボーイズは、その後、プレスコット不在のまま4勝5敗でシーズンを終え、4年ぶりにプレーオフ進出を逃した。

カウボーイズがプレーオフ進出を逃したことを一過性の出来事とし、2025年に同じ傾向が続かないようにするチャンスがあるとすれば、それにはプレスコットが完全回復することが必要になるだろう。そのため、プレスコットは今すぐ試合に出られる状態だと感じているものの、慎重に事を進めるつもりだ。

プレスコットは3月初旬、自分の回復プロセスについて明確なタイムラインを示さなかった。金曜日には、回復状況をパーセンテージで示すことはなかったものの、OTA(チーム合同練習)には何らかの形で参加する見込みだと明かしている。

「自分が目指している状態に近づきつつあるけど、パーセンテージで示したくはない」と話したプレスコットはこう続けた。

「もうすぐチーム活動が始まることは分かっているし、すべてではないにしても、何らかの形で参加する自分の姿を想像している」

「それに、やっぱり自分の年齢やこれまでの経験を踏まえると、秋にベストな状態でいることが大事だと思う。だから、急いでいるわけではないけど、望んでいる状態にはなっている」

プレスコットにとってNFLキャリア10年目にあたる2025年シーズンは、深刻なケガから回復して臨む2度目のシーズンとなる。

2020年シーズン第5週に足首を骨折したプレスコットは、翌年にリベンジを果たし、4,449ヤード、タッチダウン37回、インターセプト10回を記録。カウボーイズはそのシーズンから3年連続でプレーオフに進出した。

足首の骨折から見事に回復したことは、ハムストリングのケガから立ち直る際にも同じことができるはずだという自信につながっている。

「それは単純にこれまで自分が注いできた努力の結果だ。残念ながら、前にもケガから回復するというこのプロセスを経験しているし、それを受け入れている」と語ったプレスコットは「より良い自分になれることは分かっている。だからこそ、このオフシーズンとリハビリプロセスを通してそういうアプローチをとってきた」と続けた。

プレスコットはベストな状態になるために、リハビリで上半身を引き締める一方で、脚を鍛え直し、体重のバランスを整えたと話している。また、機動力が今後も自身のプレーにおいて重要な要素であり続けると明言したプレスコットは次のようにコメントした。

「俺がベストな状態でプレーしているときは機動力があるときだ。実際にスクリメージラインを越えて走る場合でも、単純にスクランブルして腕でプレーを成立させる場合でも、機動力は自分にとって重要だし、大きな要素だ」

「これまでより多く走っている。ハムストリングのリハビリをしていれば当然のことだし、あとはだんだん良くなっている流れを維持しつつ、健康だと感じながら機動力を維持することが大事だ」

2025年シーズン、プレスコットは積極的にヤードを稼ぐというよりも、ポケット内で相手をかわす動きの方が多くなるだろう。足首を骨折した翌年は146ランヤードにとどまり、これはケガで早々に終えた2シーズンを除いてキャリア最低の数字となった。

それでも、カウボーイズは完全回復する見込みのプレスコットの能力を最大限に活用するだろう。それは通常、多くの試合に勝つのに十分なものだ。

【RA】